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p.48 抽出テキスト

総 論

医療安全

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1 はじめに

NPPV は多くの病院のICU と救急外来,一般病棟で急性期および慢性期の呼吸不全に対して用いられている(図1)1〜5).そのような多様性はプロセスを複雑化させ機械的・人為的トラブルを生み出す要因となりやすい.さらに欧米ではこれまでほとんどの呼吸管理をICU で行ってきたが,NPPV による人工呼吸管理がICU 以外の場所で増加し危機感を募らせている.

慢性期の呼吸不全症例においては在宅NPPV の症例が増えており,家庭におけるトラブル対応や危機管理の問題が生じてきている6, 7).具体的な対応策の策定が急務であると同時に,それに携わる個々の医療者がNPPV の安全管理に対する意識を高める必要がある. 2 導入開始直前の確認

CQ.NPPV の適応の吟味と禁忌症例のチェックはどの

ように行うか? 1原則的に有効性が高い疾患および病態に対して用い

る. 2急性呼吸不全へは早めにNPPV を導入すると,成功

率を高められる. 3禁忌とされる病態であるかNPPV 使用前に必ずチェッ

クし,該当する場合は原則用いない.

経験の少ない施設でNPPV を用いる場合,有用性が多く示されている疾患や病態に(別章参照)用いると効果を得やすくまたリスクを軽減できる.一方,その他の疾患

推奨度A

推奨度B

推奨度B

レベルII

Pre‒Hospital

Emergency Department

ICU Step‒Down

Unit Ward

Home Long‒Term Acute Care

図1 欧米でNPPV を使用される患者の流れ矢印の太さは患者の数の多さを示す.病院前よりNPPV を開始されるのは少数(日本ではまれ)で,多くはICU,救急外来,一般病棟やICU のstep-down unitで導入される(step-down unit は日本ではhigh care unit に相当).状態が安定するとICU から一般病棟へ,また不安定なら一般病棟からICU へ移動.長期管理になる場合は,長期型の急性期病棟や在宅へ移行する. (文献1 より引用改変)