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p.15 抽出テキスト

教育については別項目で述べられる.

そのうえで,特定の患者にNPPV を施行する際には, 1一般的な適応をまず考慮し,2次いでそれぞれの疾患による適応を考慮し,3さらに施設による習熟度や体制(気管挿管がすぐできるかなど)も考慮したうえで施行の可否を決定し,4適切な器具(モニターも含む)を準備し, 5患者への適切な説明を行い,実際にNPPV を施行するという流れになることを理解しておく必要がある.

4 一般的な適応・予測因子

個々の疾患に対する適応,細かな導入方法や呼吸モードなどについてはそれぞれの項目で述べられるので,ここではNPPV に対する一般的な適応または禁忌およびいわゆる予測因子についてのみ述べる.多くの総説で19〜23),一般的な適応(表1)または禁忌(表2)について記載されているが,これらについてのエビデンスはなく,専門家の意見にとどまるものと考えられる.これらはRCT の際のinclusion またはexclusion criteria から引用されているといわれており14),文献による差はほとんどない.

適応注意または禁忌については,いわゆる相対的禁忌として絶対的なものではないと書いてある文献もある.また,禁忌であっても治療の上限として行うことはありうるとの意見もあり,必ずしもすべて絶対に施行してはならないというものではないことには注意を要する.

意識障害と不穏については,Meduri らの文献24)にもあるようにCO2 ナルコーシスによる不穏や意識障害はマスクを装着すると短時間で意識が回復することが多いので,例外として適応とすることが多い.不穏についても,呼吸困難が解除されれば患者が協力的になることも多いので,必ずしも絶対的禁忌とはいえない.

NPPV を施行する際に,一般的な適応や疾患による適応の他に,気管挿管になるかどうかを予測する方法があれば,注意をしながら施行したり,施行場所を考慮したりする際に有用である.このような因子を予測因子と呼んでいる(表3).

予測因子についての研究は,主にCOPD の増悪を対象に行われてきた.動脈血液ガス分析において,施行前の

表1 疾患以外の一般的な適応として文献上にみられるもの疾患ごとの適応については各論の各項を参照されたい.

表2 一般的に適応注意または禁忌として文献上にみられるもの表1 の裏返しでもある.ここに示すのは一般的にすべての疾患に共通する適応注意または禁忌であり,詳しくは各論の各項を参照されたい.

つ以上の臓器不全がある

表3 予測因子失敗する可能性を示唆するものpH が低い(7.30~7.22:論文により異なる). NPPV 施行後短時間でのpH の上昇(PaCO2 の低下,呼吸数の低下も同様)がみられない. APACHE IIやSAPS IIで示される重症度が高い.線上浸潤影がみられる.