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8 その他 その他,横紋筋融解や筋膿瘍,関節炎も症例報告があるが,頻度は不明である35, 336). 第4章 抗菌薬治療 1 抗菌薬の基本的な考え方 IEの診断および治療においては,抗菌薬投与前に血液培養を実施ことが重要である.抗菌薬の先行投与によって血液培養の陽性率が低下して原因菌の同定や治療方針の決定に支障をきたし,予後に悪影響を及ぼす可能性がある. 1.1 PK/PDを考慮した投与の原則 抗菌薬の投与設計では,耐性菌の出現を避け,有効性を確保するために,PK(薬物動態)パラメータとPD(薬力学)パラメータである最小発育阻止濃度(MIC)を組み合わせた,PK/PDパラメータを指標とすることが重要である(Appendix表1). バンコマイシンやテイコプラニン,アミノグリコシド系薬では,PK/PDパラメータ達成を確認し,副作用の発現を防止するために,血中濃度を測定し,治療薬物モニタリング(TDM)に基づいた投与設計を行う11, 67, 337-340) (Appendix表2).また,腎機能や肝機能障害をモニタリングする目的で血液・生化学検査を週に1~2回行う.アミノグリコシド系薬の併用に際し(特に高齢者の場合),2 ~4週間を超える投与を行う場合は耳鼻科的検査を実施したり(アミノグリコシド系薬の投与により第8脳神経障害に関連しためまい・ふらつき等の症状を呈することがある),腎障害の確認(検尿含む)を行うなど慎重な対応が必要である.また,バンコマイシンやテイコプラニンは,急速投 与によりred neck症候群(顔面や頸部の紅斑,搔痒感など)を引き起こすことがある.バンコマイシンは1時間以上,テイコプラニンは30分以上かけて投与する.特に初期負荷投与時には,投与速度と症状の出現に十分注意する. 1.2 抗菌薬の推奨される使用量とわが国で 承認された使用量の関係 近年わが国でも承認用量の引き上げが行われ,海外承認用量と同等となる薬剤が増えた.アミノグリコシド系薬は,相乗効果を期待する目的で併用薬として投与されるため,添付文書範囲内の投与量である.これに対して,バンコマイシンやテイコプラニン,ダプトマイシンといった主となる治療薬として用いられる抗菌薬は,承認用量よりも高用量が推奨されることが多い67, 340). 1.3 投与期間/投与期間のカウント開始日/ 治療効果判定 すべての推奨投与期間が比較試験に基づいているわけではないが,抗菌薬の投与期間は本ガイドラインで推奨した期間とする. なお,CIEDに関連したIEの治療期間は,原因菌種や疣腫の有無,システムの抜去などによって異なるため,第8章3 デバイス感染を参照. 必要な投与期間のカウント開始日(起点日)は,自己弁IEか人工弁IEかにかかわらず,血液培養陰性化を確認し