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p.19 抽出テキスト

a)基準の定義

大基準A. 微生物学的大基準(1)血液培養陽性i. IEの原因として一般的な微生物aが,2セット以上の独立した血液培養から検出された場合(典型的微生物)b

またはii.  IEを時にしか起こさない,あるいは稀な微生物が,3セット以上の独立した血液培養から検出された場合(非典型的微生物)b (2)臨床検査陽性i.  Coxiella burnetii, Bartonella属菌,またはTropheryma whipplei が,血液からPCR法あるいは他の核酸ベース検査cで同定された場合またはii.  Coxiella burnetii抗phase I IgG 抗体価>1:800d,または単回の血液培養で検出された場合またはiii.  Bartonella henselaeまたはBartonella quintanaに対するIgMおよびIgG抗体を検出する間接免疫蛍光法(IFA)でIgG抗体

価≧1:800 d B. 画像診断的大基準(1)心エコー図および心臓CT画像i. 心エコー図または心臓CT画像により,疣腫e,弁穿孔f,弁瘤g,膿瘍h,仮性瘤i,心内瘻孔j,のいずれかを認めるまたはii.以前の画像と比較して新規に出現した有意な弁逆流(既存の弁逆流の増悪や変化では満たさない)またはiii. 以前の画像と比較して人工弁の新たな弁周囲部分的離開(人工弁周囲逆流) (2)18F-FDG PET/CT画像(術後は3ヵ月以降の評価)

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自己弁/人工弁,上行大動脈グラフト(弁病変の証拠を伴う),心臓内デバイスリード,その他の人工物に18F-FDG PET/CTで代謝異常kが陽性l, m C. 外科的大基準心臓の画像検査や病理組織検査の大基準を満たさない場合に,術中に肉眼で明らかなIE所見を認めるn

小基準A.  素因:IEの既往,人工弁置換/留置術後o,弁形成術後o,先天性心疾患p,中等度以上の弁逆流・狭窄,CIED,閉塞性肥大型心

筋症,注射薬使用B.  発熱:38.0°C以上C.  血管現象:主要動脈塞栓,敗血症性肺梗塞,脳膿瘍または脾膿瘍,感染性動脈瘤,頭蓋内出血,結膜出血,Janeway病変,化膿性紫斑D.  免疫学的現象:免疫複合体型糸球体腎炎q,Osler結節,Roth斑,リウマチ因子E.  大基準を満たさない微生物学的所見1)IEとして矛盾のない血液培養陽性だが,大基準を満たさないものr,または2) 心臓組織,心内人工物,動脈塞栓以外の身体の無菌部分から,IEに一致する微生物が培養,PCR,またはその他の核酸ベース検査(アンプリコン解析またはショットガン・シークエンス法,in situハイブリダイゼーション法)によって検出された場合.あるいは,弁やワイヤーに皮膚常在菌がPCRによって単独で検出されたが,他の臨床的または微生物学的な証拠がないF.  画像診断基準:人工弁,上行大動脈グラフト(弁病変の証拠を伴う),心臓内デバイスリード,その他の人工物の植込みから3ヵ月以内に18F-FDG PET/CTで代謝異常を検出G.  身体所見基準s:心エコー図が利用できない場合は,新規の弁逆流の心雑音が聴取された場合.既存の心雑音の増加や変化は基

準を満たさない

a.  IE を一般的に起こす微生物:Staphylococcus aureus,Staphylococcus lugdunensis,Enterococcus faecalis,Granulicatella属, Abiotrophia属,Gemella属,およびHACEK グループ,VGS,栄養要求性レンサ球菌(nutritionally variant streptococci).PVEの場合には,コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(CoNS)やCorynebacterium属菌などもある(Appendix 4参照) b.  「血液培養セット」は,同時に採取された1本の好気ボトルと1本の嫌気ボトルの組み合わせと定義される.「陽性」血液培養セットは,ボトルのいずれかから微生物が発育した場合を指す.IEが疑われる際には,可能なかぎり異なる穿刺部位から採血することが強く推奨される.セットの血液培養採取の時間間隔に関しては記述はないc.  核酸増幅技術(Nucleic Acid-Based Techniques):PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)やin situ hybridization,アンプリコンシーケンス,ショットガンメタゲノム解析などd.  他の方法による同等の力価結果も可e.  疣腫:心臓弁,人工弁,または心内膜面に付着した感染性集塊(フィブリン,血小板,細菌を含む) f.  弁穿孔:感染による弁組織の部分的な断裂で,急性の逆流を引き起こすことがあるg.  弁瘤:感染による弁尖の袋状拡張.穿孔による急性弁逆流のリスクを伴うh.  膿瘍:心臓周囲軟部組織に感染性液体(膿)がたまった状態.大動脈弁基部や弁輪に好発i.  仮性瘤:心筋や血管内皮の一部が欠損し,心血管内腔と交通する心/血管周囲腔j.  心内瘻孔:穿孔を介した隣接する2つの心腔間の交通k.  人工弁感染性心内膜炎(PVE)の場合:強い,限局性/多巣性,または不均一な18F-FDG集積パターン.自己弁IEや心デバイスリード感染の場合:いかなる異常18F-FDG集積パターンも該当するl.  人工弁外科手術後少なくとも3ヵ月経過した後に施行されるもの.植込みから3ヵ月以内のPET所見は術後の炎症を反映している可能性がある