p.106 抽出テキスト
である.専門施設外なら専門施設への紹介をすれば実行は可能である. I推奨のグレーディング パネル会議では特に異論がでなかった.修正デルファイ法(RAND法)を用いた投票により投票率100%,中央値8,見解不一致指数0.15,同意率(7以上の割合)94%で承認された. J 関連する他の診療ガイドラインの記載 2015年のAHAステートメントでは「大きな脳梗塞や頭蓋内出血患者では,最低4週間弁膜症手術を延期することが妥当とした(推奨Class IIa,エビデンスレベルB)」355). 2020ACC/AHAガイドラインでは「感染性心内膜炎に広範な神経学的障害を伴う大きな脳梗塞か頭蓋内出血を生じた場合,弁手術を最低4週間延期することを検討してもよいとした(推奨Class 2b,エビデンスレベルB-NR)」620). 2023ESCガイドラインでは,「頭蓋内出血後は可能であれ ば心臓手術を1ヵ月延期し,頻繁に患者の臨床症状を再評価し画像検査を検討すること(推奨Class IIa,エビデンスレベル C)」とした11). K 治療のモニタリング 脳出血がある場合IE手術時期が異なる.IE症例では早期に頭蓋内出血の有無を診断することが大切である. L 監視と評価 脳出血を合併したIE患者では院内死亡率,再出血,神経学的悪化の有無を監視する. M 今後の研究の可能性 脳出血を合併した場合,どのような群で再出血しやすいのかということを明らかにする必要がある.また,最初の出血部位以外の場所の出血が生じる血管の炎症を同定する方法や,それらを治療するための方法が検討されるべきである. 図CQ2-3 脳出血後早期手術の有無による神経学的悪化率の比較(文献225, 242, 504, 505, 509をもとに作図)早期手術がよい待機的手術がよい 表CQ2-5 脳出血後早期手術の有無による神経学的悪化率の比較についてのエビデンス評価 個別研究バイアスリスクグレードを上げる要因非直接性研究コードA B C D E F G H I J K L M N O P Diab M 2021 0 0 -1 0 0 -2 -1 0 0 0 0 0 0 0 -1 -1 Eishi K 1995 -1 -1 -1 0 0 -1 -1 0 0 0 0 0 0 0 -1 -1 Murai R 2017 0 0 0 0 -2 0 -1 0 0 0 0 0 -1 -1 0 -1 Okita Y 2016 -2 -1 -1 0 -2 -1 -1 0 0 0 0 0 -1 -1 -1 -1 Yoshioka D 2014 -1 -1 -1 0 -1 -1 -1 0 0 0 0 0 -1 -1 0 -1バイアスリスク,グレードを上げる要因,非直接性のA-Pについては「改訂にあたって」表3参照(文献225, 242, 504, 505, 509をもとに作表)