p.101 抽出テキスト
患者589).一方,以下の患者には予防的抗菌薬投与を推奨しない:ペースメーカ等の心内デバイスを有する患者,完全に閉鎖された中隔欠損の患者,血液透析に用いるものも含め末梢血管グラフト/パッチ,冠動脈他血管ステント,脳室心房シャント,大静脈フィルター,プレジェット589). NICEガイドラインは2016年に最終的にアップデートさ れた.NICEは歯科治療時に予防的抗菌薬投与はルーチンには投与されるべきではないという立場である600).ただし,ルーチン以上の特別な配慮が必要な患者群として,以下のものを挙げている.カテーテルにより留置されたものを含 表CQ1-7 予防的抗菌薬投与のエビデンス総体の評価 リスク人数(アウトカム率) アウトカム研究デザイン/ 研究数* バイアスリスク* 非一貫性* 不精確性* 非直接性* その他(出版バイアスなど) * * 上昇要因(観察研究)対照群分母対照群分子( % )介入群分母介入群分子( % )効果指標(種類)効果指標統合値95 % 信 頼 区 間* * * エビデンスの強さ* * * * 重要性コメント (高度リスク)感染性心内膜炎発症率コホート研究/ 3 -1 0 0 0 0 +1 NA NA NA NA NA NA OR 0.36 0.23- 0.56中(B) 9予防的抗菌薬投与により高度リスク群においてIE発症率は低下する (中等度リスク)感染性心内膜炎発症率コホート研究/ 2 -1 0 0 0 0 +1 NA NA NA NA NA NA OR 1.29 0.64- 2.59弱(C) 9予防的抗菌薬投与により中等度リスク群においてIE発症率は変わらない 感染性心内膜炎発症率時系列解析研究/ 23 -1 -1 -1 0 0 +1 NA NA NA NA NA NA NA NA NA弱(C) 9予防的抗菌薬中止により高度/中等度リスクともにIE発症率が上昇とする報告もあるが,結果は一定しない 薬剤アレルギー観察研究/ 2 0 0 0 0 0 +1 NA NA NA 3,930,900 84 0.002 発生率21.4/ 100万17.3/ 100万- 26.5/ 100万中(B) 8予防的抗菌薬単回投与による致死的副作用は少ない の費用対効果集団的観点からその他研究/ 1 -1 0 0 -1 0 0 NA NA NA NA NA NA NA NA NA弱(C) 6予防的抗菌薬投与による費用対効果は高いエビデンスの強さは,RCTは‘強(A)’からスタート,観察研究は‘弱(C)’からスタート*各ドメインは‘高(-2)’,‘中/疑い(-1)’,‘低(0)’の3段階**上昇要因は‘高(+2)’,‘中(+1)’,‘低(0)’の3段階***エビデンスの強さは‘強(A)’,‘中(B)’,‘弱(C)’,‘非常に弱(D)’の4段階****重要性はアウトカムの重要性(1~9)