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あります.整形外科の股関節,膝関節の人工関節置換術や,腹部悪性腫瘍手術などでも発症する危険性が高く,予防の必要があります.手術のあとは出血のリスクも高くなるため,術後出血のリスクを考慮したうえでの予防法の選択が重要です.術後の出血リスクが非常に高い場合は理学的予防法を選択する必要があります. 抗がん剤治療を行っているときに静脈血栓塞栓症となった場合,どのような治療がすすめられますか. 静脈血栓塞栓症の治療の原則は,血液が固まるのを防ぐ抗凝固薬を使用することです.静脈血栓塞栓症治療に用いられる抗凝固薬は,1未分画ヘパリン,2フォンダパリヌクス(合成Xa阻害薬),3ワルファリン,4経口抗凝固薬(DOAC)です.12は点滴または皮下注射で発症初期の入院治療で用いられることが多く,34は外来で長期間使用することができる薬です.ワルファリンとDOACは経口薬です.ワルファリンは食事量の減少や薬の相互作用により出血リスクが上がるため,特に抗がん剤治療中や下痢をしているときは注意が必要です.DOACは抗がん剤治療中も食事量や薬との相互作用が少ない薬です. 抗凝固薬を服用するときの注意点は何ですか. 抗凝固薬のもっとも重要な副作用は出血です.胃潰瘍や十二指腸潰瘍,血小板が少なく出血しやすい疾患などの場合や,手術や針を刺すなどの処置を予定している場合も出血する危険性が上がります.使用前にかならず主治医に相談してください.出血のリスクは薬によって変わります. ワルファリンは食事や他に飲んでいる薬との飲み合わせの影響が出やすく,食欲の低下,下痢のある場合は出血傾向が出やすくなります.反対に,他の薬や食事の影響で効きが悪くなり,血栓症の再発につながることもあります. 低分子ヘパリンは腎機能が悪いと薬の代謝ができないため,出血傾向が強くなります. DOACは食事や薬剤の飲み合わせの影響は少ないですが,薬自体に抗凝固作用があるため,胃に潰瘍がある場合やがんなどの出血しやすい病変がある場合はそこからの出血が問題となります.また,薬の効果が持続する時間が比較的短いため,飲み忘れに注意が必要です. 2 肺高血圧症 肺高血圧症とはどのような病気ですか? 肺高血圧症は,心臓から肺へ血液を送る肺動脈の血流が悪くなり,その結果,肺動脈の血圧が高くなる病気です.このため心臓に負担がかかり,心臓の機能が低下する可能性があります. おもな原因には,遺伝,膠原病,生まれつきの心臓病,肺の病気,肺動脈の血栓症,心不全などがあります.原因が特定できない場合(特発性)もあります. 肺高血圧症は息切れ,疲れやすさ,胸の痛み,足のむくみなどの症状を引き起こすことがあります.日常生活に大きな影響を与えるため,早期診断と適切な治療が重要です. Q3 Q4 Q1