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p.130 抽出テキスト

達部位に含むとする意見もある1137, 1139).また,有症状のCTEPD without PH患者に関しても外科的到達可能病変があればPEA を考慮する1082).

4.3 肺動脈病変の局在(形態)

Jamieson分類とUCSD分類がある(表43).Jamieson分類は手術標本の形態を分類したものであり,I,II型が中枢型,III,IV型が末梢型とされる1140).UCSD分類は主病変の局在による分類で,レベルI,IIが中枢型,レベルIII, IVが末梢型とされる1141).

PEA手技は,全身麻酔下に,胸骨正中切開にて両側肺動脈病変に対して肺動脈内膜摘除術を行う.主肺動脈で内膜直下の中膜で剥離層を確立し,亜区域枝レベルまで血栓内膜の摘出を行う.無血視野を得るために,人工心肺を用いて深部温を20°C以下とする超低体温循環停止法を補助手段とする1075, 1140). 4.4 成績

4.4.1 早期成績

PEAは特に外科医およびチームの経験が重要とされ,年間手術件数が100件以上の施設では30日の院内死亡率は2~3%となっている1075, 1142-1144).

国際レジストリ研究では,病院死亡および1年死亡率は, PEA年間50件以上の施設の方が年間10件未満の施設より低い結果であった(4.7 vs. 7.4%,7% vs 11.1%)

1132).わが

国におけるPEAの30日死亡率(院内死亡率)は2012~ 2021年の10年間では3.65%(4.75%)であったが,2017~ 2021年の5年間では2.6%(4.5%)と低下している1133)(図29).

病院死亡の危険因子として,術前PVR高値,WHO機能分類IV度,右心不全,術後PVR高値などが報告されている1075, 1132, 1145, 1146).術前の肺血管拡張薬が手術成績を改善したとするエビデンスはなく,手術までの期間が延長し,術後早期および遠隔期死亡と関連したとする報告がある1074, 1130).混合型病変(一方の病変が中枢型で対側の病変

(%)

症例数死亡率

80 60

40 20

0 15 10

5 0 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021(年)

院内死亡率30日死亡率症例数

図29 わが国におけるPEA の症例数および30 日/ 院内死亡率(2012~2021 年) (Yoshimura N, et al. 2024 1133),厚生労働省1134)を参考に作図)

表43 肺動脈病変の形態に関するJamieson 分類およびUCSD 分類

Jamieson分類

I型II型III型IV型新鮮血栓を主肺動脈や葉動脈に認めるもの器質化血栓の有無にかかわらず,区域動脈の中枢側に内膜肥厚,線維化組織を認めるもの器質化血栓の有無にかかわらず,遠位側区域動脈に限局して内膜肥厚や線維化組織を認めるもの肉眼的な血栓塞栓病変のない,より末梢の細動脈の病変を認めるものUCSD分類

0 I Ic

II III IV CTEPH病変を認めない左右の主肺動脈から病変が存在する片側主肺動脈完全閉塞を伴う(c: completeの略)葉動脈(上葉枝分岐の末梢)から病変が存在区域枝動脈から病変が存在亜区域動脈に病変が存在