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p.7 抽出テキスト

tPAはフィブリンを直接分解するプラスミンの前駆体であるプラスミノーゲンを活性化する作用があり,ヒトの尿から精製されるUKよりもフィブリン親和性が高いため,効果および安全性ともに高いことが想定される.よって医学的見地からは,tPAが使用認可されることが望ましいと考えられる3).UKは,保険上の制約から海外に比べて少量の使用のみが許可されてきた(最大24万単位/日).こうした状況もあり,UKは全身投与ではなく,より効率的に

血栓を溶解する目的で経カテーテル血栓溶解療法(CDT)による局所投与が施行されてきた4).海外におけるこれまでの複数の比較試験においては,外科手術とCDTの間には救肢率や死亡率に有意差は認めないという報告が多いものの,上述したわが国における血栓溶解薬の特殊な事情を考慮する必要があり,慎重な解釈が求められる5-8).

表3血栓溶解薬の対象疾患(保険適用)

対象疾患UK tPA 製剤(アルテプラーゼ,モンテプラーゼなど)脳血管血栓症〇〇冠動脈血栓症〇〇肺動脈血栓塞栓症〇〇下肢深部静脈血栓症〇x末梢動脈血栓塞栓症〇x・下肢急性動脈閉塞〇x・腸間膜動脈血栓症〇x透析用アクセス血栓症〇x

表4 UK・アルテプラーゼ・モンテプラーゼのわが国での使用量

使用数量(単位:本)

2017年4月~2018年3月2018年4月~2019年3月2019年4月~2020年3月2020年4月~2021年3月2021年4月~2022年3月

UK静注用6万単位179,357 178,859 172,415 177,844 185,710 UK冠動注用12万単位522 932 959 1,182 1,345 UK静注用24万単位793 760 <400 <400 <400アルテプラーゼ600万国際単位21,971 22,422 19,565 24,126 18,550アルテプラーゼ1200万国際単位5,504 5,622 6,541 6,452 6,121アルテプラーゼ2400万国際単位6,492 6,409 7,367 6,476 6,320モンテプラーゼ40万国際単位457 409 <400 <400 412モンテプラーゼ80万国際単位1,140 1,055 1,157 1,122 1,159モンテプラーゼ160万国際単位<400 <400 (厚生労働省2)より作表)