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p.10 抽出テキスト

去後には血管造影を行い,流入・流出動脈の残存狭窄や閉塞などを評価し,必要であればそのままEVTを追加(ハイブリッド治療)するので,X線透視を用いない盲目的な外科的血栓塞栓除去術は好ましくない14. 16, 17).

外科的血栓塞栓除去術やハイブリッド治療を行っても末梢への十分な血流が得られないと,バイパス手術が必要になる場合もあり,動脈硬化性疾患を背景としたALIが増加している現状において,こういった症例も増加しつつある.また,カットダウンした部分に既存の動脈硬化性病変がある症例に対しては,血栓内膜切除術やパッチ血管形成術を,バイパスグラフト閉塞で吻合部狭窄を伴う症例に対しては,吻合部形成術を併施することもある.血栓を伴う膝窩動脈瘤が原因であった場合は,肢切断の頻度が高いためとくに注意を要する32, 33).下腿のびまん性の血栓塞栓のため末梢のrun-offが不良な場合には,外科的血栓塞栓除去術やEVTによりrun-offを得てから,膝窩動脈瘤の空置とバイパス術を行う31). 4 血管内治療(EVT)

4.1 EVTにおける血栓吸引デバイスの導入

EVTの適応となるのは,1動脈硬化性疾患の重症度が高く,血栓除去カテーテルの挿入が困難,あるいは血栓除去後に残存プラークがある場合,2全身状態が手術療法に適さない場合,3医師の陣容などの理由から手術による迅速な血栓除去が困難な場合などであり,代替療法として, EVTでの血行再建が選択されている.Veenstraら34)によるシステマティックレビュー(対象論文10件)において, EVTと手術療法を比較した結果は,30日後,6ヵ月後および1年後の救肢率のオッズ比(95%CI)は0.96(0.53~

急性の下肢痛

臨床所見,末梢動脈・静脈ドプラ音聴取

急性下肢動脈閉塞

ヘパリン静注(5,000単位あるいは70~100単位/kg)

カテゴリー I救肢可能

準緊急で血行再建*緊急で血行再建*

虚血再灌流障害の兆候について

評価MNMSと診断→重炭酸塩・利尿薬投与,血液透析など

* 血栓塞栓除去手術は,血管造影が可能な手術室でオーバーザワイヤー血栓除去カテーテルを用いて透視下で行う** 内圧測定に関して,減張切開を行うカットオフ値に関して一定の見解はない

コンパートメント症候群と診断→減張切開を速やかに施行**

保存的加療待機的血行再建カテゴリー IIa危機的(境界型)カテゴリー IIb危機的(即時型)カテゴリー III

不可逆的

切断

画像診断

塞栓・血栓の原因疾患,背景病態への対応

図1急性下肢動脈閉塞の診断と治療アルゴリズム(2022 年改訂版 図3) 1)⦆