p.35 抽出テキスト
(表12) 58)から,現代の医療DXの時代に,検診業務の効率化と地域の検診の質の標準化に加えて,学校心臓検診が学校保健行政の事業の最適化および生涯保健事業と連携して健康寿命の延伸につながることが期待される(表13) 58).実務的には,第一段階として学校心臓検診の保健業務のデジタル化,心電図検査・判読のデジタル化,第二段階としてビッグデータ管理,個人に一元化したPHR化などを視野に置いた対応が重要と思われる(図12) 58). 6.3 まとめ 学校心臓検診のこれまでの成果,現在の課題と時代の要請のなかで,検診業務・心電図判読の効率化,オンライ ンなどによる遠隔判読などによる検診の質の標準化など,第一段階の医療DXが1つの重要なアプローチと考えられる.そして,学校心臓検診の将来像として,PHR化を通じた生涯にわたる個人一元管理,デジタルデータの広域の保健行政への反映を通じて,学校心臓検診が小児期発症心疾患の地域包括医療の最適化に資するものと思われる.さらに,日本の学校心臓検診に関わるICT・AIが、この分野の産業育成と国際貢献につながることが期待される.そして,社会への提言,行政・立法へのアドボカシーなどにおいては,学会の社会活動が重要と考えられる. 図12 学校心臓検診DX の実施の流れICT: InformInformation and Communication Technology,EBPM: Evidence Based Policy Making (日本小児循環器学会, 日本循環器学会. 2024 58)より改変) 課題:学校心臓検診事務作業,検査業務,心電図判読の効率化学校心臓検診の質の標準化,均てん化 PHR化健康データの個人一元管理 第1段階 学校心臓検診の 保健業務DX学校健診業務の効率化,事業継続性と質の向上心電図検査と 判読のDXクラウド使用など地域の判読の標準化第2段階社会でのPDCAサイクル,EBPM ビッグデータ化