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第4章 市民・患者への情報提供 心臓電気デバイス植込み患者のMRI 撮影について教えてください 心臓電気デバイス植込み患者のMRI 撮影は,デバイスの機種によっては条件付きで可能です. 図13 に示すように,植込み型医療機器のMRI 撮影に対する安全性基準は「安全」,「条件付きで可能」,「危険」の3 段階に分けられており,MRI 対応心臓電気デバイスは条件付きで可能に該当します. MRI 撮影は,MRI 対応機種の心臓植込み型デバイスとリードが胸部に植込まれ,かつMRIに対応していない他の機器や金属片が体内にないことを条件として可能となります.この場合,「条件付きMRI 対応カード」がデバイス製造会社から発行されます(カードを紛失しても再発行が可能です). MRI 対応機種とはいっても,病院に行けばすぐにMRI 撮影ができるわけではありません.担当医が患者さんの状態と植込みデバイスの必要条件(電池残量など)が満たされていることを確認し,さらに撮影前にデバイスの設定を一時的に変更することが必要です.一時的に変更すると,必須の機能は維持されますが,一部の治療はできない状態になります. したがって,MRI 撮影時には不測の事態に対応できるよう,専門的な設備や管理が求められます.撮影は特定の施設(施設基準を満たし,所定の研修を修了した医療従事者が勤務している施設)でのみ可能となります. Q1 図13 植込み型医療機器のMRI 撮影に対する安全性基準(ASTM インターナショナル規格) *:MRI 対応心臓電気デバイスでは,デバイス手帳の表紙やMRI 対応カードにこのマークが掲載されています いかなるMR 環境下でも既知の危険性がない(人工関節や胸骨ワイヤーなど) 安全条件付で可能*危険 特定の条件およびMR 環境において危険をともなわない(MRI 対応心臓電気デバイス)すべてのMR 環境において 危険をともなう(MRI 非対応心臓電気デバイスや 神経刺激装置など)