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図7 肺静脈隔離施行後に生じた高度肺静脈狭窄に対する経皮的肺静脈形成術左上肺静脈の高度狭窄に対して下肢用デバイスを用いてバルーン血管形成術およびステント留置術を施行した. ABL:アブレーション,BA:バルーン血管形成術,AP:前後方向,BMS:ベアメタルステント ABL前ABL 6ヵ月後ステント後 AP AP BA前ステント後 BMS(8.0x14 mm) 明記されたものはなかった.肺静脈狭窄(閉塞)に対する治療として,本邦305)および海外306)において経皮的カテーテル肺静脈形成術(拡張術)が行われ,その有効性が報告されているが,本邦において,肺静脈に対する経皮的カテーテル肺静脈形成術(拡張術)は2024 年2 月現在,保険未承認である(図7). 肺静脈専用の治療機器(血管拡張用バルーンおよびステント)が存在しないため,下肢血管用のデバイスをおもに使用して経皮的カテーテル肺静脈形成術(拡張術)が行われ,その有効性と安全性が単施設レベルで報告されている305-308).本手技にともなう合併症は心タンポナーデ,ステント脱落,脳梗塞などを含め3.5 ~11.6% とされているが301, 309),本邦からの報告では合併症はなかった305).本手技においては合併症のほか,拡張後の再狭窄についても留意する必要があるが,ステント留置の再狭窄率はバルーン拡張のみに比し有意に低く,大きな拡張径を得ることが重要である307, 308).肺静脈狭窄(閉塞)に対して外科的形成術の報告も散在する310)がまとまったものはなく,その有効性と安全性については明らかではない. 心房細動カテーテルアブレーション後の肺静脈狭窄は症例数が少なく,本手技の有効性と安全性が確立されているとはいい難い.有症状もしくは肺機能低下を呈する肺静脈 狭窄(閉塞)症例に対し,やむを得ず施行されているのが実情であり,本フォーカスアップデートにおいて現状を記載した.治療の必要性を十分に吟味し,患者のインフォームドコンセントを得たうえで,心臓血管外科のバックアップと十分な経験のある不整脈専門医および虚血専門医の協力体制の下で行われることが推奨される. 3 新しい心房細動カテーテル治療: パルスフィールドアブレーション (PFA) 3.1 原理と特性 極端に短いパルス幅(ナノ秒~マイクロ秒)の直流通電により,外部より細胞に電場(electric field)を与えると,電界強度の大きさに応じた力が細胞膜に加わる.この力が細胞膜の構造を維持する以上に大きくなると,膜の脂質二重層に小孔が形成される.印加電圧が臨界電圧(細胞膜を