p.19 抽出テキスト
改善 悪化徐脈左室収縮不全 ペーシングによる心拍数維持効果実質的恩恵 実質的損害 ペーシングによる心拍数維持効果ペーシングによる心拍数維持効果右室ペーシングによる非同期的収縮 右室ペーシングによる非同期的収縮 右室ペーシングによる非同期的収縮 図4 右室ペーシングの利点と欠点徐脈が主たる病態である場合はペーシングによる心拍数維持効果が大きいため, 右室ペーシングによる非同期的収縮の誘発は大きな問題になりにくい. 一方, 左室収縮不全が主たる病態の場合は,右室ペーシングによる非同期的収縮(harmful effect)が心拍数維持効果を大きく凌駕し,病状を悪化させる.縦軸:右室ペーシングによる病状の改善あるいは悪化,横軸:患者の病態における徐脈と左室収縮不全が関与する比率(左はおもに徐脈が,右は収縮不全が主たる病態であること),黒の横線:右室ペーシングが招来する正味のベネフィット 図5 心臓ペーシング発展の歴史60 年以上にわたる心臓ペーシング発展の歴史を示す.徐脈患者を対象として開発された心臓ペーシング法は,いまや収縮不全を有する患者に対する心不全治療をもその視野に入れている.同等のインパクトがあった臨床試験は他にもあるが,本図では代表的な大規模臨床試験に絞って表示した.赤丸:本フォーカスアップデート版作成のために参照した論文,LBBA:左脚領域 2020 MARVEL 2 Study 98) VDD 型リードレスペースメーカ 2021 Vijayaraman P ら141) LBBA ペーシング 2015 LEADLESS II Study 139) 2016 Micra Transcatheter Pacing Study 101) リードレスペースメーカ 2015 Sharma PS ら140) 2016 Zanon F ら132) ヒス束ペーシング 2013 BLOCK HF 138)徐脈患者に対するCRT の効果 2007 SAVE PACe 135) DDD での右室ペーシング抑制は 心房細動と心不全を抑制2009 MADIT - CRT およびRAFT 136, 137) 軽症心不全患者に対するCRT の確立 1956 VOO からVVI へVF の予防2002 DAVID 129) 右室ペーシングは心不全を予防しない,むしろ悪化させる 2004 CARE HF 134)左脚ブロック患者に対するCRT の確立2000 CTOPP 133) VVI からDDD へ;DDD は心房細動を 抑制