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p.13 抽出テキスト

3 リードレスペースメーカ

リードレスペースメーカ(図2,3)の適応について,「2021 年JCS/JHRS ガイドラインフォーカスアップデート版不整脈非薬物治療」6)では静脈アクセス温存の必要性,静脈閉塞,狭窄がある患者を条件として採用した.その後

もリードレスペースメーカの適応は拡大が続き,さまざまなエビデンスが明らかになっている.本フォーカスアップデートでは使用可能となった機種やモード,有効性・安全

表4 心臓サルコイドーシスにおけるICD 植込みに関する

推奨とエビデンスレベル

推奨クラスエビデンス

レベル

心停止もしくは持続性VT の既往がある場合,ICD の植込みを行うI B LVEF ≦35% の場合,ICD の植込みを行うI B 35% <LVEF <50%,かつ高度房室ブロックによる恒久的ペースメーカ植込みが適応となる場合,ICD(CRT-D)の植込みを考慮するIIa B 35% <LVEF <50%,かつ心臓MRI で広範囲の遅延造影を認める場合,ICD の植込みを考慮するIIa B致死性心室不整脈(VT/ VF などの頻脈性心室不整脈)が原因と考えられる失神の場合,ICD の植込みを考慮するIIa B原因不明の失神,かつ電気生理学的検査で持続性VT あるいはVF が誘発された場合,ICD の植込みを考慮するIIa B 35% <LVEF <50%,かつ電気生理学的検査で持続性VT あるいはVF が誘発された場合,ICD の植込みを考慮するIIa C LVEF ≧50%,かつ高度房室ブロックによる恒久的ペースメーカ植込みが適応となる場合,ICD の植込みを考慮してもよいIIb C LVEF >35%,かつステロイド剤を含む十分な免疫抑制療法後においても心臓PET あるいはガリウムシンチグラフィーにおいて活動性炎症の十分な抑制が得られない場合は,ICD の植込みを考慮してもよいIIb C厚生労働省が定めた医科診療報酬(K599 植込型除細動器移植術:保医発1228 第2 号)および特定保険医療材料(植込型除細動器:保医発0305 第5 号)の算定条件には,一次予防目的でのICD 使用は明記されていない.その一方で,各社ICD の添付文書にはその使用目的として「心室性の不整脈による突然死リスクが高い」という条件が記載され,一次予防適応を否定していない.また,本邦で示された多くのエビデンスは欧米と同等のICD 一次予防の有効性を示し,添付文書の基準を重要視した一次予防適応が医学的にも社会的にも広く認められている.

図1 ICD 植込み適応の判断のアルゴリズムICD 植込み推奨クラスI

ICD 植込み推奨クラスIIa

ICD 植込み推奨クラスIIb

なし

なし

なし

なし

なし

なし

なし

なし

心停止もしくは持続性VT の既往

35%<LVEF <50%かつEPS 陽性

LVEF ≦35%

35%<LVEF <50%かつ高度房室ブロックによる恒久的ペースメーカ植込み適応

35%<LVEF <50%かつ心臓MRI における広範囲の

遅延造影

原因不明の失神かつEPS 陽性

致死性心室不整脈が原因と考えられる失神

ICD 植込み適応外

心臓サルコイドーシスの

確定診断

あり

あり

あり

あり

あり

あり

あり

あり

なしLVEF >35%かつ十分な免疫抑制療法後も心筋の活動性炎症残存あり

LVEF ≧50%かつ高度房室ブロックによる恒久的ペースメーカ植込み適応