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p.53 抽出テキスト

表18 HCM の原因となりうる主要な関連遺伝子

遺伝子染色体座位タンパク頻度エビデンスの

クラス分類

MYBPC3 11p11.2心筋ミオシン結合蛋白C 40 ~45% Definitive MYH7 14q11.2-q12心筋ミオシン重鎖15 ~25% Definitive TNNI3 19q13.4心筋トロポニンI 1 ~7% Definitive TNNT2 1q32.1心筋トロポニンT 1 ~7% Definitive TPM1 15q22.2 α-トロポミオシン1 ~2% Definitive ACTC1 15q.14心筋αアクチン1 ~2% Definitive MYL2 12q24.11心室型ミオシン調節軽鎖1 ~2% Definitive MYL3 3p21.31心室型ミオシン必須軽鎖1 ~2% Definitive CSRP3 11p15.1 Cysteine and glycine-rich protein 3, muscle LIM protein <1% Moderate JPH2 20q13.12ジャンクトフィリン<1% Moderate TNNC1 3p21.1心筋トロポニンC <1% Moderate上記の遺伝子以外にも,病因としてのエビデンスレベルはさまざまであるが,肥大型心筋症と関連が指摘されている遺伝子は複数報告されている. (Ingles J, et al. 2019

222)を参考に作表)

表20 HCM が疑われる患者における遺伝学的検査の推奨とエビデンスレベル

推奨クラスエビデンス

レベル

肥大型心筋症としては非典型的な臨床像や特徴を示す二次性心筋疾患を疑う場合の遺伝学的検査による確定診断を行う. I B家族内調査が可能な肥大型心筋症患者における遺伝子診断を行う. I B突然死リスク評価としての遺伝子診断を考慮してもよい. IIb B

表19 HCM が疑われる患者と家族に対する遺伝カウンセ

リングの推奨とエビデンスレベル

推奨クラスエビデンス

レベル

肥大型心筋症患者に対しての遺伝カウンセリング(血縁者の診断[cascade screening]にかかわらず)を行う. I B遺伝子診断を受ける際の遺伝カウンセリング(遺伝子診断の意義および生じうるリスクについての説明)を行う. I B心血管疾患の遺伝学に精通した者による遺伝カウンセリングを考慮する. IIa B表21 HCM 家族内調査の推奨とエビデンスレベル

推奨クラスエビデンス

レベル

肥大型心筋症患者の第1 度近親者に対する臨床的スクリーニング(遺伝学的検査の有無を問わず)を行う. I B発端者の原因変異が同定された場合,同一変異を有する未発症血縁者の臨床的スクリーニングの継続(20 歳までは少なくとも1 年~1 年半ごと,20 歳以降は少なくとも5 年に1 回)を行う. I B肥大型心筋症患者の原因変異が同定された場合,第1 度近親者の遺伝子診断を行う. I B発端者の原因変異が同定された場合,原因変異を有しない血縁者の継続的な臨床評価の中止(ただし,検診などでの心異常の指摘や心症状が出現した際には再評価を行う)を考慮する. IIa B発端者の原因変異が同定されていない場合の血縁者の遺伝子診断を行うべきではない. ※ただし,発端者に検出された変異が原因か否かを明らかにするための家族内調査(臨床的スクリーニングおよび遺伝学的検査)は推奨される. III Harm B