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p.20 抽出テキスト

られるようになった.一部の循環器疾患には中枢性呼吸イベントを合併することがあるため,循環器疾患合併例のPSG において分類する意義は大きい.中枢性低呼吸(central hypopnea)は表11 に示す閉塞性低呼吸の特徴とされる所見3 つのうちいずれもみられないものを中枢性とする.閉塞性低呼吸(obstructive hypopnea)は表11 に示す閉塞性低呼吸の特徴とされる所見3 つのうちいずれか1つでもみられれば閉塞性とする(図6). iii.チェーンストークス呼吸

中枢性の呼吸イベント(無呼吸・低呼吸)と過呼吸が交互に起こる周期的な呼吸の変動であり,漸増漸減パターンを取るため,図7 に示すようなラグビーボール型の形状を呈する.最低3 周期連続し,中枢性無呼吸低呼吸が1 時間あたり5 回以上(CAHI が5 回/ 時間以上)のときに, CSA-CSR があると判定するが,OSA が併存することもありうる. d.簡易モニターを用いる場合の呼吸ルール

2015 年のAASM ルールの改訂(ver.2.2) 40)で在宅検査のためのルールが新設された.わが国における簡易モニターは,睡眠の記録をとっていないため,モニター時間あたりの呼吸イベント数を,呼吸イベント指数として報告する.呼吸イベントには無呼吸と低呼吸があり,簡易モニターでは無呼吸の分類(中枢性,閉塞性,混合性)は任意である.PSG に準じた場合,SDB の重症度は5 ≦REI <15を軽症,15 ≦REI <30 を中等症,REI ≧30 を重症と分類することになるが,REI はAHI と比較して過小評価される可能性があり,注意が必要である.ODI は3%ODI, 4%ODI などイベントを判定する基準が異なるものを比較することはできないため,数値のみで一律に重症度を論じるのは難しい.

気流の計測は鼻口温度センサーあるいは鼻圧センサーのいずれかが用いられ,PSG のように無呼吸は鼻口温度セン

表11  閉塞性低呼吸の特徴的所見

• イベント中にいびきがある. • 吸気時に鼻圧センサーあるいはPAP 機器の気流信号に平坦化(フローリミテーション)をみとめる. • イベント前の呼吸では認めなかった胸腹部の奇異性運動がイベント中にみられる.低呼吸の基準を満たすイベントのうち,以上の所見のいずれもみられないものを中枢性低呼吸と判定する.

図6 閉塞性低呼吸

気流

呼吸運動

SpO2

図7 チェーンストークス呼吸2 分

気流

呼吸運動

SpO2

図5 無呼吸の分類

吸気努力が消失している

イベント中,吸気努力が持続あるいは増加している

気流

呼吸運動

SpO2

気流

呼吸運動

SpO2

気流

呼吸運動

SpO2

A	 中枢性無呼吸(Central apnea)

B	 閉塞性無呼吸(Obstructive apnea)

C	 混合性無呼吸(Mixed apnea)

イベント初期には吸気努力が消失しており,その後,吸気努力の再開を認める.イベントを通じて上気道は閉じており,閉塞性イベントに分類される