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p.29 抽出テキスト

合は「急性冠症候群ガイドライン」296) に準じ対処する. *2:心臓カテーテル検査における冠攣縮薬物誘発試験,過換気負荷試験などをさす.2013年ガイドライン改訂時点では,アセチルコリンやエルゴノビンを用いた冠攣縮薬物誘発試験における冠動脈造影上の冠攣縮陽性診断基準において,びまん性冠攣縮を含めるか否かに関しては検討課題であったが, 2013年のガイドライン改訂以降,国内外からの複数の報告9, 101, 106, 112, 158)においては,びまん性冠攣縮が冠攣縮陽性診断基準に含まれていた.本ガイドラインフォーカスアップデート版では,冠攣縮陽性診断基準を追記変更し,改訂前の知見168, 297–300)と併せて,以下のように定義することとなった.「心筋虚血の徴候(狭心痛および虚血性心電図変化)を伴い,冠動脈の局所に誘発される一過性の完全または亜完全閉塞(>90%狭窄),または冠動脈の連続する

2つ以上のセグメントに誘発される90%のびまん性血管収縮」. ●参考項目

硝酸薬により,すみやかに消失する狭心症様発作で,以下の4つの項目の1つ以上を満たす.

1 とくに夜間から早朝にかけて,安静時に出現する. 2 運動耐容能の著明な日内変動が認められる(とくに早

朝の運動能の低下). 3 過換気(呼吸)により誘発される. 4 Ca 拮抗薬により発作が抑制されるが,β遮断薬では

抑制されない.

図11 冠攣縮性狭心症の診断アルゴリズム*1:明らかな虚血性変化とは,12 誘導心電図で,関連する2誘導以上における一過性の0.1 mV以上のST上昇, または 0.1 mV 以上のST下降か陰性 U 波の新規出現が記録された場合とする.虚血性心電図変化が遷延する場合は急性冠症候群ガイドライン296) に準じ対処する. *2:心臓カテーテル検査における冠攣縮薬物誘発試験,過換気負荷試験などをさす. なお,アセチルコリンやエルゴノビンを用いた冠攣縮薬物誘発試験における冠動脈造影上の冠攣縮陽性所見を「心筋虚血の徴候(狭心痛および虚血性心電図変化)を伴う冠動脈の局所に誘発される一過性の完全または亜完全閉塞(>90% 狭窄), または冠動脈の連続する2 つ以上のセグメントに誘発される90%のびまん性血管収縮」と定義する.168, 297-300)

安静,労作,安静兼労作時の狭心症様発作で冠攣縮性狭心症を疑う場合

自然発作時の心電図,ホルター心電図検査などで

虚血性心電図変化陽性*1

冠攣縮性狭心症

確定有無無

有

冠攣縮性狭心症

疑い冠攣縮性狭心症

否定的

虚血性心電図変化境界域

症状に関連した明らかな心筋虚血所見もしくは冠攣縮陽性所見が諸検査*2 によって認められる虚血性心電図変化陰性または心電図検査非施行

下記の参考項目を1 つ以上満たす

参考項目硝酸薬により,すみやかに消失する狭心症様発作で,以下の 4 つの項目の1つ以上が満たされれば冠攣縮疑いとする. 1 とくに夜間から早朝にかけて,安静時に出現する. 2 運動耐容能の著明な日内変動が認められる(とくに早朝の運動能の低下). 3 過換気(呼吸)により誘発される. 4 Ca 拮抗薬により発作が抑制されるがβ遮断薬では抑制されない.