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4) 魚の油には動脈硬化予防作用が期待されているn-3系多価不飽和脂肪酸が多いことから, 魚の摂取が奨められます. 5) マーガリン,ショートニング,ファットスプレッドを用いた菓子や揚げ物などの加工食品 は動脈硬化を悪化させるトランス脂肪酸を多く含むため,控えましょう. 6) 鶏卵の卵黄はコレステロールを多く含むため(およそ220~240 mg/個),過剰摂取は健 常人でも控えることが望ましいです.魚卵,子持ち魚や小魚あるいは内臓類(レバーやモツ)などはコレステロールが多いので,摂り過ぎないように注意しましょう.脂質異常症の重症化予防の点からも,コレステロール摂取200 mg/日未満が目標です. 7) 食物繊維はおおむね25 g/日以上の摂取が推奨されるため,未精製穀類(麦飯,玄米,雑 穀類)を積極的に摂取しましょう.野菜・果物の摂取も推奨されますが,カリウム制限が必要な腎障害患者では野菜・果物の積極的摂取は奨められません.また,肥満や糖尿病患者などは,果物の摂取を80 kcal/日程度にとどめましょう. 8) 果糖を含む(砂糖の多い)加工食品の摂取量を減らしましょう. 9) 日本食の特色である海藻や大豆・大豆製品,そして地中海食の特色であり食物繊維や不飽 和脂肪酸を含むナッツ類を摂取しましょう.ただしナッツ類はエネルギー(カロリー)量が多いので,摂りすぎないように注意しましょう(およそ30 gで200 kcal). 10) ビタミン類は通常の食品から適正に摂取することが望ましいです. 11) 多量飲酒を避け,純アルコール換算で25 g/日以下,あるいはできるだけ減らすことが望 ましいです.なお,純アルコール(g)への換算は,お酒の量(mL)×[アルコール度数(%)÷100]×0.8 で計算します.純アルコール換算25 gは,おおよそビール大瓶1本(633 mL),日本酒で1合強,焼酎(アルコール25%)で0.7合(焼酎6:水4 として,湯割りや水割りで飲む場合),ワインで250 mL程度です. 家族性高コレステロール血症について詳しく教えてください 遺伝が関係する病気に家族性高コレステロール血症(FH)があります.生まれつき血液中のLDL-C(いわゆる悪玉コレステロール)が高いために,若くして心筋梗塞など動脈硬化性疾患になるリスクが高い病気です.FHでは血液中を流れているLDL-Cを肝臓に取り込んで処理をする部分が遺伝的に弱いためにコレステロールが血管の中にたまります.決して珍しい病気ではなく約300人に1人の割合で(国内で40万人以上)存在し,心筋梗塞など冠動脈疾患患者さんの30人に1人がこの病気が原因と考えられています.診断はLDL-Cが高いほかにアキレス腱などの腱や皮膚にコレステロールがたまる黄色腫の有無(特にアキレス腱の厚さの計測),家系内調査で行います. 2022年度から一部の施設で遺伝子検査が医療保険でできるようになりました.遺伝が関係しますが,多くの方はお薬でLDL-Cを低下することができますし,動物性脂肪の少ない食生活や禁煙など生活習慣の改善も大切です.若いうちはLDLコレステロールが高いだけで何も症状はないのですが,治療をしないとFHでない人よりも15年から20年早く動脈硬化が進行すると考えられていますので,できるだけ若いうちに診断を受けて治療を開始することが大切です.また家系の中で約50%の確率で遺伝しますので,家族内で同じようにLDL-Cが高い人を見つけて,早く治療をすることで家族みんなの動脈硬化予防につなげられます.LDL-Cが180 mg/dL以上で家族にもコレステロールが高い人がいる方はぜひ医療機関でご相談ください. Q5