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る確率を数値で算出してくれる予測ツールが無料で公開されています(図10) 800).動脈硬化予防のための生活習慣の具体的アドバイスも記載されていますので,参考にしてください.【注】この予測ツールによる計算の対象となるのは,いままで心筋梗塞・狭心症・動脈硬化による脳梗塞のいずれも起こしていない人です.また,糖尿病・慢性腎臓病・非心原性(不整脈が原因ではない)脳梗塞・閉塞性動脈硬化症(下肢の血管が狭くなっている)のいずれかの疾患を既にお持ちの方は,10年以内に冠動脈疾患を発症する確率は10%以上の「ハイリスク者」と考えられるので医療機関にご相談ください. 冠動脈疾患の予防は,いつから始めればよいでしょうか? 冠動脈疾患(心筋梗塞・狭心症)の主な原因は動脈硬化です.動脈硬化は,子どもの頃から始まり,働き盛りの世代に比較的に急に症状が出ることが特徴です.このように症状が出てから対応しても,生命の危機に直面したり後遺症が残る場合がありますので,何よりも可能なかぎり若年時からの予防が大切です. 3.1 子供でも予防が必要ですか? 動脈硬化が進む速さは,体質(遺伝的素因:1)と不適切な生活習慣(2)によって決まります. まず 1 の体質の要因のうち,注意すべきものの一つに家族性高コレステロール血症(FH)があります.FHの患者さんの頻度は,日本人の約300人に1人とされており,とても高いです.しかし,よほど重症でなければ子供の頃には症状が出ないため,発見されずに放置されている例が多いといわれています.そのまま放置すると,男性では20代から,女性は30代から心筋梗塞を発症する危険性が高まります. 子どものFHの診断は,家族や親戚に血中コレステロールが高い方や若くして心筋梗塞になった方がいらっしゃること(家族歴陽性)と血液検査で血中LDL-Cが高いことでなされます.多くのFHは飲み薬による治療が可能で,子どもの頃に診断された場合,必要があれば10歳から飲み薬による治療を始めることができます.公費負担制度(小児慢性特定疾病,重症例は指定 図10 動脈硬化性疾患発症予測ツール これりすくん Web 版(一般向け) (日本動脈硬化学会.2022 800)より) https://www.j-athero.org/jp/general/ge_tool/ Q3