p.22 抽出テキスト
がらその後,より多くのRCTを対象とした複数のメタ解析では,冠動脈イベント抑制効果についてACE阻害薬とARBあるいは他の降圧薬に有意な違いはみられなかった79, 86, 89).したがって現時点では,CAD一次予防において,あるクラスの降圧薬が他のクラスより優れているという明らかなエビデンスはない. および心筋梗塞の発症に差はみられなかった87).2007年のBPLTTCによるACE阻害薬およびARBと他の治療薬とのCAD抑制効果を比較した26編のRCTのメタ解析では,両者の血圧依存性CAD抑制効果は同等であるが,ACE阻害薬には血圧非依存性の抑制効果,すなわち降圧と独立したCAD抑制効果がある可能性が示唆された88).しかしな 図4高血圧治療ガイドライン2019 における主要降圧薬の積極的適応(A)と積極的適応がない場合の降圧薬治療の進め方(B) (日本高血圧学会.高血圧治療ガイドライン2019.2019 74)より) A.主要降圧薬の積極的適応 B.積極的適応がない場合の降圧薬治療の進め方 左室肥大Ca拮抗薬 ● ● ● ● ●*1 ● ●*1 ● ●*2 ● ● ● (非ジヒドロピリジン系) ARB/ ACE阻害薬サイアザイド系 利尿薬β遮断薬 *1 少量から開始し,注意深く漸増する *2 冠攣縮には注意 LVEFの低下した心不全 頻脈 狭心症心筋梗塞後蛋白尿/微量アルブミン尿を有するCKD 治療抵抗性高血圧*2高血圧専門医に紹介A+C+D+MR拮抗薬,βもしくはα遮断薬, さらに他の種類の降圧薬 STEP 4 第一選択薬A:ARB,ACE阻害薬 C:Ca拮抗薬 D:サイアザイド系利尿薬*1 高齢者では常用量の1/2から開始.1-3ヵ月間の間隔で増量*2 5章6. 「治療抵抗性高血圧およびコントロール不良高血圧の対策」を参照 A+C+D STEP 3 A+C,A+D,C+Dのいずれか(配合剤の使用が可能な場合,配合剤の使用を推奨) 積極的適応がない高血圧 A,C,Dのいずれか*1 STEP 1 STEP 2