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療資源,保険制度など)を考慮し,それらを班会議において班員および協力員の経験と意見に基づき検討した. 推奨度とエビデンスのグレードは,米国心臓協会(AHA)/ 米国心臓病学会(ACC)/ 米国不整脈学会(HRS)ガイドラインを参考にしながら,日本循環器学会ガイドライン作成の手引き(改訂版2020 年3 月12 日発行)に準拠して,各診断法・検査法の適応に関する推奨の程度をクラスI,IIa,IIb,III(No benefit),III(Harm)に,その根拠のレベルをレベルA,B,C に分類した(表1,2). 前述の不整脈治療のガイドラインでは,公益財団法人日本医療機能評価機構のevidence based medicine(EBM)普及推進事業(Minds)が診療ガイドラインの作成方法「Minds 診療ガイドライン作成の手引き2007」9 に準拠した推奨グレードとエビデンスレベルを参考所見として併記している.しかし,検査や診断法では,Minds で重要視されている研究デザインによる分類はかならずしもマッチしないと判断し,併記を見送った. 一方,最新の心電図モニタ(着用型心電図モニタ,心拍数健康グッズ,スマートフォンなどを用いた心電計),人工知能による診断は,今後に飛躍的に成長し広く普及する可能性がある.これらの推奨レベルを決定することは現時点では困難であるが,国内,海外の動向を伝えられるように 詳しく紹介している.表1 推奨クラス分類 クラス I手技・治療が有効・有用であるというエビデンスがある,または見解が広く一致しているクラス IIaエビデンス・見解から,有効・有用である可能性が高いクラス IIbエビデンス・見解から,有効性・有用性がそれほど確立されていないクラス III No benefit手技・治療が有効・有用でないとのエビデンスがある.あるいは見解が広く一致しているクラス III Harm手技・治療が有害であるとのエビデンスがある.あるいは見解が広く一致している 表2 エビデンスレベル レベル A複数の無作為介入臨床試験,またはメタ解析で実証されたものレベル B単一の無作為介入臨床試験,または大規模な無作為介入でない臨床試験で実証されたものレベル C専門家および/ または小規模臨床試験・後ろ向き試験・登録などで意見が一致したもの 第1章 不整脈の症候および検査法 1 不整脈のおもな症状 1.1 徐脈による症状 高度の徐脈が継続すると,労作時の息切れやめまい,胸部不快感などの症状が出やすくなるが,就寝中や安静時,徐々に進行した場合や活動性が低下している状態であれば症状は出にくい.また,心停止の時間が長くなれば,眼前暗黒感や失神に至ることもある.自覚症状は乏しくても,下肢の浮腫,胸部レントゲン写真での心拡大所見や血液検 査などで心不全徴候が確認されることがある.さらに,持久力を要するスポーツ活動を継続している場合,普段から脈拍が低い状態が継続している場合には,自覚症状なく無症状で経過することが多い. 1.2 頻脈による症状 運動や精神的興奮,発熱などでは,交感神経機能の亢進による生理的反応として,脈拍は上昇する.しかし,正常な脈拍が突如上昇した場合にはさまざまな症状が出現する.基礎心疾患の有無や心機能の程度,頻脈の持続時間,不整脈の種類(上室性,心室性)によっても症状の程度は