p.93 抽出テキスト
心室機能不全(ii)収縮能低下の患者に対し抗心不全療法を考慮する(β遮断薬,ACEI/ARB な ど). IIa C心房心室同期不全,心室内同期不全の患者に対し心臓再同期療法を考慮する. IIa C拡張障害の患者に対し抗心不全療法を考慮してもよい(β遮断薬,ACEI/ARB など). IIb C aortopathy 患者に対しACEI/ARB 投与,生活習慣病予防を考慮してもよい. IIb C内皮機能異常の患者に対し抗心不全療法,運動処方を考慮してもよい. IIb C肝硬変様血行動態の患者に対し血管収縮薬投与を考慮してもよい. IIb C不整脈洞機能不全の患者に対しペースメーカを植え込む. I C上室頻拍の患者に対し薬物治療(回帰性,自動能亢進であればβ遮断薬,ジゴキシン,ソタロール,Na チャネル遮断薬,そうでなければアミオダロン)を考慮する. IIa C上室頻拍の患者に対しカテーテルアブレーションを考慮する. IIa C上室頻拍の患者に対し抗頻拍ペーシングを考慮してもよい. IIb C上室頻拍の患者に対し外科治療(メイズ手術,TCPC)を考慮してもよい. IIb C呼吸鋳型(プラスチック)肺炎の患者に対しcast 除去,挿管を行う. I C 肺動静脈瘻酸素療法,肺動脈拡張薬投与を行う. I C 肝静脈不均等分布に対しFontan ルート変換を考慮する. IIa C門脈体循環短絡に対しコイル塞栓を考慮する. IIa C限局型に対しコイル塞栓を考慮する. IIa C Fontan 循環関連肝臓病について肝臓専門医にコンサルトする. IIa C 拘束性障害の患者に対し呼吸トレーニングを考慮してもよい. IIb C横隔膜神経麻痺の患者に対し横隔膜縫縮術を考慮してもよい. IIb C鋳型(プラスチック)肺炎の患者に対し組織プラスミノゲン活性化因子(tPA)投与,ステロイド薬吸入を考慮してもよい. IIb C 蛋白漏出性胃腸症感染,炎症に対し抗炎症療法を行う. I C溢水に対し水分管理を行い,利尿薬を投与する. I C 心血行動態(iii)徐拍,頻拍に対しペースメーカ植込みまたは抗不整脈薬投与を行う. I C Fontan ルート狭窄に対しカテーテル治療または外科治療を行う. I C肺静脈狭窄に対しカテーテル治療または外科治療を行う. I C房室弁機能不全に対しては,前出(i)に従う. I C大動脈肺動脈側副血行路,肺動静脈瘻に対しコイル塞栓術を考慮する. IIa C心機能不全に対しては,前出(ii)に従う. IIa C Fontan 循環関連肝臓病うっ血肝に対しては,前出(iii)に従う. I C肝硬変,肝臓癌について肝臓専門医にコンサルトする. I C血栓,出血Fontan ルート狭窄に対し抗血栓療法または外科的血栓除去術を行う. I C脳梗塞について脳神経内科医,外科医にコンサルトする. I C喀血に対し止血薬投与またはコイル塞栓術を行う. I C脳出血について脳神経内科医,外科医にコンサルトする. I C ACEI :アンジオテンシン変換酵素阻害薬,ARB :アンジオテンシンII受容体阻害薬,TCPC:上下大静脈肺動脈吻合 13.3.1 心血管合併症 a. 心室機能障害i. 収縮障害 術前の低酸素や容量負荷増大,周術期の侵襲,刺激伝導遅延などにより心室が拡大し,収縮性が低下する.ときに心室非同期性を伴う.薬物治療として,収縮性が低下し拡大した体心室に対し,慢性心不全の標準的な治療法を