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診断モダリティの長所と短所を理解することが必要である164)(表9) 165). 心エコー法に関しては,近年では3Dエコー技術が大きく進歩し,組織ドプラ法,スペックルトラッキング法の活用も広がり,従来の断層法やドプラ法と組み合わせた心機能評価方法が浸透しつつある. 3.2.1 経胸壁心エコー法 ACHDにおいて経胸壁心エコー法は主に構造異常の診断に用いられる.心臓の位置,静脈還流,心房心室関係,心室大血管関係などが診断される166).ACHD症例ではすでに修復手術が施行されていることが多く,区分診断に加えて修復術後の遺残病変,続発症の診断を行う必要がある.断層法とドプラ法を組み合わせることで,心室への容量負荷所見(心室拡張末期容積の増加,一回拍出量の増加),圧負荷所見(心室の肥大,心室圧の上昇)の評価が可能である.同様に,心房心室ごとに詳細な構造とその異常の評価,左右心室機能評価,房室弁・半月弁の機能評価が行われる.さらに,攪拌した生理食塩水を用いたコントラストエコー法は心内短絡のみならず心外短絡の診断にも有用である. 3.2.2 ドプラ法 カラードプラ法は残存短絡血流の検出に有用である.連続波ドプラ法は心室圧や狭窄病変による圧較差の評価・検出に多用されている.ACHDにおいて肺動脈圧や右室圧 療方針を決定できない心原性を強く疑う失神の患者が適応である(推奨クラスI,エビデンスレベルB).CHD患者においても,ICMでの失神の診断,不整脈の検出や治療方針決定における有用性の報告がある154–156).CHDにおけるICMの適応は「不整脈非薬物治療ガイドライン(2018年改訂版)」153)に準じる. 3.2 心エコー法 ACHD領域において画像診断レベルの向上は日進月歩である.心エコー法はACHD診療の中心にあって,診断・治療ガイド・病態評価の役割を担っている157–162).心エコー法を含め超音波検査の特徴である非侵襲性,簡便性,リアルタイム評価,検査場所を問わないといった長所が活かされ,本邦では施設によっては外来診察室で診察を兼ねた心エコー検査を行って,質の高い病態評価が即時に提供されている. 一方でACHDにおける心エコー検査では,心内構造や心血管関係が複雑で解剖学的多様性が大きいため,心疾患の診断自体が困難なことがある163).さらにACHD症例の中には手術前からあった異常が術後も残存する遺残症,術後に新たに生じた異常である続発症が併存しており,これらの診断には心エコー法のみでなく,心臓MRI,心臓CT,シンチグラフィ,カテーテル検査を組み合わせることで構造異常や血行動態,心機能,心イベントリスクに関して質の高い情報が得られる時代となった.さまざまな画像 表9成人先天性心疾患の画像診断モダリティの比較 心エコー法MRI CTシンチグラフィ 簡便さ++++ ++ ++ +++移動性++++ - - -被ばく- - ++++ ++++ペースメーカ症例の安全性++++ + +++ +++金属アーチファクト+ +++ + -空間分解能(mm) <1 <1~2 <1 5~10時間分解能(ms) 20 30 75~175 -右室容積・機能++ ++++ +++ +右室圧+++ + + -弁逆流重症度++/+++ +++ - -左室容積・機能+++ ++++ +++ ++心筋バイアビリティ+ ++++ + +++冠動脈近位部++ +++ ++++ -残存短絡+++ +++ + -心外構造物・病変+/- +++ +++ - (Valente AM, et al. 2014 165)より改変) Copyright (2014) by the American Society of Echocardiography, with permission from Elsevier.