p.99 抽出テキスト
バイアスリスクA-P はCQ1 の表61 を参照図30大腿骨頸部/ 転子部骨折手術の周術期における重症大動脈弁狭窄症の有無による急性心筋梗塞の比較(Leibowitz D, et al. 2009 482), Rostago C, et al. 2019 483) より作成) 個別研究バイアスリスクグレードを上げる要因非直接性研究コードA B C D E F G H I J K L M N O P Leibowitz 2009 –1 0 0 0 –1 0 –1 0 0 0 0 –1 0 0 0 –1 Rostagno 2019 –2 0 0 0 –2 0 –2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 大動脈弁狭窄症のリスク 大動脈弁狭窄症のリスク(年齢調整)重症AS でリスク低←· →重症AS でリスク高 重症AS でリスク低←· →重症AS でリスク高 個別研究バイアスリスクグレードを上げる要因非直接性研究コードA B C D E F G H I J K L M N O P Leibowitz 2009 –1 0 0 0 –1 0 –1 0 0 0 0 –1 0 0 0 –1 以下同), せん妄(8), 褥瘡(8), ADL 自立(9), 感染症(8),歩行予後(8),出血合併症(周術期,1 年)(7),非心臓手術の延期日数(7).システマティック・レビューでは,これらに対する術前AVR の影響を調査した研究はなかった. C.3 追加的考察C.3.1 手術延期日数,延期の害 TAVI を施行すると,数日以上は手術が遅延することが予測される.1 つの報告では,TAVI から非心臓手術までの日数は中央値28.0 日(四分位16.8,54.5 日)であった387). Balloon aortic valvotomy(BAV)は中央値11 日(四分位4, 18 日)であった387). 術前にAS が診断され予防的AVR が施行された場合, AVR から手術まで中央値105 日であった386). Background question で説明されたとおり,手術延期は,死亡,疼痛悪化,感染症,褥瘡,せん妄,身体機能低下,依存的生活となるリスクを増加させる. C.3.2 AVR 自体のリスク(害) a.TAVI のリスク 経皮的AVR(TAVI)に関して日本でのデータが調べられ,2 つの論文があった473, 474).1 つは,1613 例のデータから30 日死亡率1.7%,Disabling stroke 1.7%,急性冠症 候群0.8%,危機的出血5.8%,タンポナーデ1.6%,ペースメーカー8.5% と報告され,入院期間は平均11 日であった473).もう1 つは299 例のデータから死亡率1.3%,脳梗塞2.3%,ペースメーカー5.4%,危機的出血2.3% と報告された474). b.SAVR のリスク AVR のリスクを日本人女性患者(平均年齢83 歳)でSTS score 480)で推定すると,死亡6.5%,合併症と死亡18%. C.3.3 出血 AVR 後の抗血栓薬に関する周術期出血リスク,血栓症リスクの問題はCQ4 と同じである(CQ4 参照). C.3.4 望ましくない効果望ましくない効果は「中」と判断した. C.4 益と害のバランスC.4.1 望ましい効果(「わずか」) AVR を行い成功すると,心不全リスクは低下する可能性がある(益).