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p.97 抽出テキスト

部骨折に限定した研究ではないことを考え,当てはめることはできないとパネル会議で結論した. B.3 サマリーB.3.1 Background question のまとめ(詳細は別項)

一般的に,大腿骨近位部骨折は手術遅延により死亡率上昇,身体機能低下,急性期の高度疼痛,せん妄,褥瘡,感染症のリスクが増加する.日本整形外科学会診療ガイドライン2021 では,なるべく早く手術をすることが重要とされている478).実際,わが国でも中央値3 日で行われている

484). B.3.2 KQ5-1

死亡リスク,心筋梗塞リスクを増加させるとはいえない(D).心不全リスクが増加する可能性がある(D). B.3.3 KQ5-2

リサーチエビデンスなし. C 益と害のバランスC.1 術前AVR の望ましい効果C.1.1 KQ5-1(表67 Summary of findings table 377, 482, 483))

表67 Summary of findings table -KQ5-1 重症AS は大腿骨頸部/ 転子部骨折手術周術期のリスクになるか?

研究デザイン

研究数患者数AS なし

(コントロール

群)重症AS あり***

(95%CI)相対リスク****

(95%CI)絶対リスク差

(95%CI) ***確実性重要性起きること

30 日死亡(全員)観察研究

3 AS 群94 非AS 群4069 7.1% * 13.1% (5.6-30.4%) 1.84 (0.79-4.27) 6.0% 多(1.5% 少-23.3% 多) D 1 D

3 9 死亡リスクを 増加させると は言えない4 日本の死亡率

1% ** 1.84 (0.79-4.27% 0.84% 多(0.21% 少-3.3% 多)

30 日死亡(年齢調整)観察研究

1 AS 群32非AS 群88 6.8% * 6.3% (1.3-29%) 0.92 (0.19-4.31) 0.55% 少(5.5% 少-22% 多) D 2 9

日本の死亡率

1% ** 0.92% (0.19-4.3%) 0.08% 少(0.81% 少-3.3% 多)

30 日心筋梗塞観察研究

2 AS 群64非AS 群371 1.3% * 7,4% (0.75-73% 5.51 (0.56-54.45) 6% 多(0.6% 少-72% 多) D 5 D 7 8 急性心筋梗塞 を増加させる とは言えない

8 30 日心筋梗塞 (年齢調整)

観察研究1 AS 群32非AS 群88 2.3% * 3.1% (0.3-33%) 1.38 (0.13-14.65) 0.86% 多(2% 少-31% 多) D 6 8

30 日心不全観察研究

2 AS 群64非AS 群371 1.1% 10.7 (2.1-55.3) 9.91 (1.92-51.30) 9.6% 多(0.99% 多-54.2% 多) D 9 D 11 8急性心不全を増加させる可能性がある12

30 日心不全(年齢調整)観察研究

1 AS 群32非AS 群88 2.3% * 9.4% (1.6-53.6%) 4.13 (0.72-23.57) 7.1% 多(0.64% 少-51.3% 多) D

10 * 対照研究の発症率

** 日本のデータ(Background question より引用) *** リスク比から計算した. ****メタ解析(Review Manager 使用)より得た値それぞれのアウトカムのエビデンスの確実性について1,2 AS 群の患者数が少ないこと,イベント数が少ないこと,結果として95%CI の幅が非常に大きいため1ダウングレードしてD とした. 3 両者ともD であり,D とした. 4 年齢調整したデータでは,RR の点推定は1 に近く,すべてのデータでも有意差がなく,「死亡リスクを増加させるとは言えない」とした. 5,6 AS 群の患者数が少ないこと,イベント数が少ないこと,結果として95%CI の幅が非常に大きいため1ダウングレードしてD とした. 7 両者ともD であり,D とした. 8 年齢調整したデータでRR の点推定は1 に近く,全体でも有意差がなく,「急性心筋梗塞を増やすとはいえない」とした. 9,10 AS 群の患者数が少ないこと,イベント数が少ないこと,結果として95%CI の幅が非常に大きいため1ダウングレードしてD とした. 11 両者ともD であり,D とした. 12 年齢調整で有意差はないが,RR の点推定は4.1 であり,「急性心不全を増加させる可能性がある」とした. (McBrien ME, et al. 2009

377), Leibowitz D, et al. 2009 482), Rostago C, et al. 2019 483)より作表)