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が変化する可能性があるため,術直前にデバイスのパラメータなどを評価し,術後と比較できるようにしておく必要がある.

また,予期しないCIED のトラブルで手術が中断されないように,術中のバックアップとして経皮ペーシングや体外式除細動器を必ず準備しておく必要もある.

12.3 術中の対応

12.3.1 ペースメーカの管理

手術中のペースメーカの設定は,手術を受ける患者のペースメーカへの依存度によって決定する.完全房室ブロックなどペースメーカに完全に依存して自己脈が出ない場合,EMI によるペーシングの抑制は徐脈や心停止を招く可能性があるため,ペースメーカの設定変更が必要である.外部からの電気的なノイズによりペーシングが抑制されな

いように,強制的に固定レートでペーシングをする非同期モード(AOO・VOO・DOO モード)に変更する.逆に自己脈が十分にある症例には,この非同期モードは不適切なことがある.ペーシングが自己波と競合すると,タイミンングによってはT 波付近の受攻期にペーシングが入り(Spike on T),心室性不整脈を誘発する可能性がある.仮に一過性に自己脈が欠損しても,電気メスの使用を数秒にとどめれば,血行動態に影響を及ぼすことはないので,むしろモードの変更は不要である.これら以外にも,患者ごとに個別の準備が必要なことがあるので,専門医へのコンサルトが必要である.

なお,ペースメーカは本体に磁石を近づけている間, VOO モードに自動的に変更される機能がある.本来,設定変更が不要な自己脈のある症例が,麻酔などの影響で自己脈がなくなり急にモードを変えたいとき,すぐにプログ

表57 周術期デバイスチェック項目

術前チェック項目

CIED チームデバイス適応疾患□洞不全症候群・房室ブロック・その他デバイス機種□ PM・ICD・SICD・CRT-P・CRT-D・ICM製造メーカ□最終デバイスチェック日□閾値,感度,抵抗値□電池寿命□ 3 ヵ月以上・3 ヵ月以下リード極性 単極□有・無自己脈□有・無ペーシング設定モード□ DDD・DDI・VDD・VVIペーシング設定レート□レートレスポンス□有・無ICD 治療(設定心拍数) □ショック治療設定心拍数

□抗頻拍ペーシング設定心拍数

手術チーム手術名□手術日□手術部位□術中体位□ユニポーラ型電気メス使用□有・無PM:ペースメーカ,ICD:植込み型除細動器,SICD:皮下植込み型除細動器,CRT-D:両室ペーシング機能付き植込み型除細動器,CRT-P:両室ペースメーカ,ICM:植込み型心臓モニタ