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p.58 抽出テキスト

らかに相関がある539, 540).バイパス手術の候補者となる平均的なリスクを有するCLTI症例では,鼠径靭帯以下の血行再建が必要となる場合,使用可能な自家静脈(特に大伏在静脈)の存在をバイパス手術前に確認しておく必要がある485, 541, 542).

ほとんどのCLTIでは解剖学的には血行再建可能であり,初期技術的成功となる足部への直接的な血流再開が行われる.ただし,安静時痛を呈する症例やWIfI stage 2のような組織欠損が限られている症例では,中枢側のinflow病変や大腿膝窩動脈領域のみの血行再建を行い,下腿から足部へ連続する血行再建を行わなくとも症状改善が得られる可能性がある.このため,no-optionとされる症例は, WIfI stage 3,4 で,足関節から足部レベルの足背動脈や足底動脈などが確認できないGLASS P2 modifierに限られる(図11) 52, 500).血管造影でこれらの動脈が確認できない場合でも,USで開存を確認して血行再建を行い救肢できる症例もある548, 549).

Severity of ischemia (Wlfl ischemia grade)

Limb severity(Wlfl stage)

3

2

1

0 N/A

N/A

1 2 3 4 High benefit

Low/Nil benefit

Wlfl stage 1の下肢はischemic grade 2,3を有しないので,N/A(非該当)と表記している.図9虚血重症度とWIfI stage からみた血行再建の有用性(Conte MS, et al. 2019 52), 東信良ほか. 2021 500)より) Copyright (2019) by the Society for Vascular Surgery and European Society for Vascular Surgery. with permission from Elsevier.

Ischemia-0 Ischemia-1 Ischemia-2 Ischemia-3

W-0 1 1 2 3 1 2 3 4 2 2 3 4 2 3 3 4 W-1 1 1 2 3 1 2 3 4 2 3 4 4 3 3 4 4 W-2 2 2 3 4 3 3 4 4 3 4 4 4 4 4 4 4 W-3 3 3 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4

fI-0 fI-1 fI-2 fI-3 fI-0 fI-1 fI-2 fI-3 fI-0 fI-1 fI-2 fI-3 fI-0 fI-1 fI-2 fI-3

KEY:   I=Ischemia   W=Wound   fI=foot Infection

根拠: a. 創の重症度が増すごとに切断のリスクも高まる(Wlfl分類,PEDIS分類,UT分類およびその他の創傷分類システム) b. PADと感染は互いに悪化要因となる(Eurodiale研究);感染創+PADは,創治癒を得るために血行再建を必要とすることが多い. c. Infection grade 3(全身感染/代謝不安定):ほかの要因がどうであろうと大切断の中~高リスクとなる(IDSA感染症ガイドラインにより

評価済).図8予測1 年後大切断リスクに基づく米国血管外科学会WIfI 臨床的下肢ステージ(東信良ほか. 2021 500)より)

Clinical stage 1 or Very low risk Clinical stage 2 or Low risk Clinical stage 3 or Moderate risk Clinical stage 4 or High risk Clinical stage 5 = Unsalvageable limb