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p.55 抽出テキスト

viii. チーム医療の重要性

CLTIの早期診断・早期治療において関連する診療科やコメディカルによるチーム医療が重要である.特に糖尿病患者や慢性腎疾患の患者では,あらゆる医療職種による定期的観察やフットケアが早期発見に繋がる498).家庭医は虚血症状を把握して日々の診療を行い,CLTIを疑った時の速やかな専門医へのコンサルトが患者の生命予後改善に繋がるため,常日頃から家庭医と専門医の連携が求められる499). 4.3.2 患者・下肢・血管病変評価

表35 CLTI の下肢血管病変の管理の推奨とエビデンスレベル

推奨クラスエビデンス

レベル

血行再建の適応となるCLTI 患者においては,周術期リスクや生命予後を評価する203, 205, 525 -532). I C救肢の適応となるすべてのCLTI 患者の病期を分類するため,WIfI 分類のような包括的な肢重症度分類システムを使用をする52, 533 -538). I C血行再建方法を決定するにあたり, GLASS 分類を考慮してもよい539, 540). IIb C外科的バイパス術を行うCLTI 患者のすべてにおいて,使用可能な静脈を,超音波を用いてmapping する485, 541, 542). I C

表34 WIfI 分類におけるfoot infection grading

Clinical manifestation of infection SVS IDSA/PEDIS infection severity感染兆候なし0 Uninfected下記の少なくとも2つの兆候を有する限局性感染

・局所の腫脹や硬結・潰瘍周囲の発赤>0.5~≦2 cm・局所の圧痛や痛み・局所の熱感・膿汁の排泄(濃い濁った白色または血性混じりの浸出液) 1 Mild皮膚または皮下組織に限局した局所感染(より深部の組織を巻き込まない,かつ,下記の全身性兆候を伴わないもの).他の原因(外傷,痛風,急性シャルコー神経・関節症,骨折,血栓症,静脈うっ滞)による皮膚の炎症性反応は除外する.広範な局所感染(発赤>2 cm)あるいは皮膚・皮下より深部の構造物を巻き込む感染(膿瘍,骨髄炎,敗血症性関節炎,筋膜炎)で全身性の炎症兆候(下記を伴わないもの) 2 Moderate局所感染を伴う全身感染兆候で,下記兆候の2 つ以上を保有してSIRSの兆候を有するもの

・体温>38 °Cまたは<36 °C・心拍数>90回/分・呼吸数>20回/分またはPaCO2<32 mmHg・ 白血球数>12,000 または<4,000 cells/mm3 または10%を超え

る幼若球の出現3 Severea a虚血は感染を複雑にしたり感染を重症化したりすることがある.全身性感染は時に,上記とは異なる兆候,即ち血圧低下,錯乱,嘔吐,あるいはアシドーシスや低血糖,高窒素血症などの代謝異常などとして症状を現わす. (Conte MS, et al. 2019 52), 東信良ほか. 2021 500)より) Copyright (2019) by the Society for Vascular Surgery and European Society for Vascular Surgery. with permission from Elsevier.