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くありません.小さな壊死が数日で大きくなることもあります.足の心筋梗塞と考えればうなずけると思います. 足の壊死の主な原因は,“動脈硬化による血流不足”ですが,その原因は,加齢・糖尿病・慢性腎不全(透析)などが挙げられます.このような患者さんが,もし,脚の大切断(膝下もしくは膝上での切断)を受けることになると,その後の日常生活は大きな影響を受けます.また,切断部位によっては,歩行できなくなる可能性が極めて高くなります.このため,あらゆる手段を講じて大切断を避けなければなりません.基本的に足の壊死に対する重症度評価は,1傷の大きさ,2血流の状態,3合併する感染の程度,にて行われます.適切な治療が行われたとしても,1傷みが制御できない,2血流改善治療が不十分,3感染が制御できない場合,に大切断が検討されることとなります.また大切断手術では周術期リスクが高いことが知られています.簡素な言葉で表現すると,切断後30日以内に死亡や重篤な合併症を発症するリスクが高い,ということです.したがって,不測の事態にも備えて,切断手術は単科病院のみで施行するのではなく,総合的に治療を判断できる病院で行うべきです.これらの判断は,極めて専門的な知識が必要であるため,安易に切断を勧められた場合,再考する必要があります. 以上のように,脚の切断を勧められた場合,必ず,適切な専門病院にて評価を行い,必要性を判断してもらいましょう. (「足」とは,足首から先のことを意味し,「脚」とは下肢全体の意味です).