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p.127 抽出テキスト

ます.バイパスと異なり短い病変に対して行われ,特にステント留置(血管内治療)が有効でない鼠

そ径

けい部の病変に対して行われることが多い手術です.手術範囲は小さく,局所麻酔下で治療可能であるため,バイパスに比較し侵襲は小さいです.

一般的に外科的血行再建術は血管内治療に比べ,長期の成績は優れているというメリットはあるものの,侵襲が大きく入院期間が長いというデメリットもあり,いずれの治療法を選択するかは患者の全身状態(手術に耐えられるかどうか, どの程度の生命予後が期待できるか),動脈閉塞病変の部位や長さ,足病変の重症度(潰瘍・壊死の有無・範囲)などを考慮して決める必要があります.

どのような症状になれば血管内治療やバイパス手術を受けることになるのでしょうか?

下肢の血流障害が高度で,足部の潰瘍や壊死が発生している状態(フォンテインIV度,Q4を参照)に至っている場合には,血管内治療(Q8参照)やバイパス手術(Q9参照)などの血行再建術が必要となります.フォンテインIV度には至っていないまでも,足趾・足部の安静時の痛み(フォンテインIII度)がある場合にも,血流状態を精査した上で,血行再建術を行う対象になります.

歩行によって筋肉痛が生じる,いわゆる間歇性跛行の状態(フォンテインII度,Q4参照)であれば,まず生活習慣の改善(禁煙や生活習慣病管理の徹底),運動療法や内服薬で一定期間経過をみて,それでも生活に著しく影響する歩行障害が改善しない場合に,血行再建を行うか,それとも,運動療法を継続してゆくかを主治医の先生と相談して決めてゆくことになります.

一方,血流の低下があっても,自覚症状がなければ血行再建の対象とはなりません.

血管内治療とバイパス術のどちらを受けると良いのでしょうか?

下肢閉塞性動脈硬化症に対する血行再建治療としては,血管内治療(Q8参照)とバイパス術(Q9参照)があります.二つの治療法には,長所・短所があり,一方の治療方法のみに固執することは,良くありません.

血管内治療の最大の長所は,侵襲性(身体的負担)が低く,局所麻酔にて治療が可能な点です.短所としては細い血管・石灰化などで硬すぎる血管・長い閉塞には治療が難しく成功しない場合や,仮に成功しても再発の可能性が高いことが挙げられます.バイパス術の最大の長所は,病変血管がいかにひどい状態でも,病変の前後に正常な動脈が残っていれば治療が可能で,

図29 外科的血行再建術

バイパス手術(A)血栓内膜摘除術(B1~3)

バイパス

血流障害の原因である病変

バッチ形成術

B1

B2

B3

A

Q10

Q11