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るために薬(パクリタキセル)が塗られたステント(薬剤溶出性ステント)が登場し,再狭窄の減少が報告されています. 血管内治療は,上記のようにいくつかありますが,治療する病変の場所や性状によって変わりますので,一概にどれがいいというものはありません.また組み合わせて使われることも良くあります.治療が終われば,使用したカテーテルを抜いて,止血をして手技の終了となります.傷口がほとんど残らないことから短期間の入院が可能です.治療後は抗血小板療法といって血をサラサラにする薬を継続的に内服する必要があり,再狭窄予防のため定期的通院が必要になります. 下肢閉塞性動脈硬化症の治療としてバイパス術があると聞きますが,どんな治療でしょうか? 下肢閉塞性動脈硬化症に対する血行再建術(虚血部分に直接血流を流す方法)としては,血管内治療(Q8参照)と外科的血行再建術があります.外科的血行再建術には,閉塞した動脈に迂回路を作るバイパス手術(図29A)と閉塞(または高度狭窄)した病変部分を直接取り除く血栓内膜摘除術があります(図29B).バイパス手術は中枢(流入動脈)と末梢(流出動脈)に吻合できる動脈が存在すれば可能で,血管内治療と異なり,閉塞した動脈の病変の長さや性状(石灰化)は問題にはなりません.バイパス材料としては自家静脈(患者自身の静脈,最もよく用いられるものは大伏在静脈)と人工血管があり,バイパスを作る動脈部位により用いる材料は異なります.鼠 そ径 けい部より上の動脈病変(大動脈・腸骨動脈)に対しては,人工血管が使用され ます.鼠 そ径 けい部より下の動脈(大腿・膝窩・下腿動脈)のバイパスでは自家静脈が用いられることが多く,長期成績も自家静脈が人工血管より優れています.ただし,静脈の大きさや性状によっては使用できないこともあります.血栓内膜摘除術とは,閉塞あるいは高度狭窄した動脈を直接切開し,血流障害の原因となった病変部分を取り除く手術(図29 B1,2)です.その後,残った動脈の壁を直接縫合閉鎖するか部位によっては術後の狭窄を予防するため,自家静脈や人工血管,ウシ心膜でパッチを当てる(図29 B3)処置を追加する(パッチ形成術)こともあり 間欠性跛行で来院された患者さんです.太ももの動脈(浅大腿動脈)の閉塞を認め(左),血管内治療(ステント留置)を行い血流の再開に成功しました(右). 閉塞 ステント 治療前治療後 図28 血管内治療前後の血管造影像 Q9