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づく前に,全身の動脈硬化が進行し,心筋梗塞や脳卒中を発病し,命を落とす方もおられます. ABI検査は症状のない早期の足の動脈硬化を発見するのに役立ちます.両腕と両足首の4箇所に腕の血圧計と同じく血圧計の布(カフ)を巻くだけで,所要時間は5分程度で検査は終了します.痛くない,安全で簡単な検査です. 足は全身の血管の中で最も簡単に血管を見ることが出来る窓なのです.心臓や血管の病気にかかるリスクの高い50歳以上で喫煙歴のある男性,糖尿病,腎臓病をお持ちのかた,65歳以上の人には年に1回ABI検査を受けてほしいと思います. 足の血圧を測って,あなたの心筋梗塞,脳卒中のリスクを知りましょう.ABIが異常であれば,医療機関(循環器科,血管外科)を受診し,食事・運動・禁煙の生活習慣改善に努めてください. 下肢閉塞性動脈硬化症の画像診断を教えて下さい. 画像検査により,血管病変,例えば動脈の狭窄や閉塞の有無,病変の範囲や程度,血管の状態など,血管の詳しい情報を得ることできます.画像診断により得られた情報を元に,より正確な診断,治療方法の決定,治療効果の判定などを行うことができます.主な画像検査として,超音波,CT(computed tomography),MRI(magnetic resonance imaging)があり,それぞれ以下のような特徴があります. 超音波検査:人間の耳には聞こえない高い周波数の音波である超音波を利用し,コンピュータ処理で画像化するのが超音波検査です.別名エコー検査ともよばれます.音波を出す探触子(プローブ)とよばれる部分を皮膚に押し当てて検査を行います.超音波を用いて足や腕の動脈を直接観察することで,血管の狭窄や閉塞の有無や程度,血液の流れの状態を詳しく調べることができます.非侵襲かつ放射線被ばくがないため,くり返し安全に行うことができ,スクリーニング検査や経過観察にも適しています.ただし,超音波で観察できる範囲は限られており,全体を一度に評価することは困難であること,施行者の技術に依存する検査であるという欠点もあります. CT:CTとは,エックス線管球が身体の周りを回転して360°方向から収集された情報を集めて,その情報をコンピュータ解析し,身体のあらゆる部位の輪切りの画像を作り出す診断装置です.CTは短時間で身体の広範囲の部位を撮影することでき,かつ診断や治療に必要な詳細な情報を得ることが可能です.造影剤を使用しない単純CTと,造影剤を静脈注射してから行う造影CTに分けられます.造影CTの方が,血管の情報をより詳しく得られるため,閉塞性動脈硬化症の画像診断では造影CTを行う方が望ましいですが,造影剤は腎臓に負担がかかるため,腎臓の機能が悪い人に行う際には慎重な判断が必要です.また,CTは放射線被ばくを伴う検査であるため放射線被ばく量を考慮しながら検査を行う必要があります. MRI:MRIとは,磁力と電磁波の力によって,人体のあらゆる部分の断面像を撮ることができる画像診断装置です.頭から足先まで全身を検査でき,精度の高い検査を行うことが可能で,病気の形態を描出するだけでなく,その詳細な広がりや性状の判断にも使用されます.造影剤を使用しない非造影MRIと,造影剤を静脈注射してから行う造影MRIに分けられます.造影MRIの方が非造影MRIよりも詳しい情報が得られますが,CTと同様に造影剤は腎機能が悪い人には使用することができません.MRIはX線を使用しないので放射線被ばくの心配はありませんが,CTよりも検査時間は長くかかります.また,筒型の狭い装置の中に入って撮影するため,閉所恐怖症の人には行うことができず,検査室には強い磁場が発生しているため,体内に磁場に反応する金属が埋め込まれている人には行うことができません. Q6