p.108 抽出テキスト
因とする潰瘍(Fontaine IV 度),いわゆるCLTIの潰瘍. Type III: PNが原因で潰瘍を形成し,創部からの軟部 組織感染症や骨髄炎に陥った潰瘍. Type IV: 軟部組織感染症を契機に悪化したLEADによ る潰瘍.糖尿病性足潰瘍に至るプロセスを(図19)に示す.また,PNとLEADを主体とする足の臨床的特徴を(表68)に示し,それぞれのTypeの典型例を(図20)に示す. 治療の基本方針Type I:フットウェアを優先する. Type II:末梢血行再建術を優先する. Type III:デブリードマンを優先する. Type IV: 末梢血行再建術とデブリードマンを同時に 施行するか,症例に応じて検討する. 糖尿病性足病変の精査と治療のアルゴリズムを(図21)に,足潰瘍の治療のアルゴリズムを(図22)に示す1038). Type IVでは,感染のためCRP値が4 mg/dL以上であれば(図22),末梢血行再建術後の感染の拡大を来たしやすく注意を要する523).その際は,壊死部分を少しずつ除去するmaintenance debridementが推奨される524). 糖尿病 神経障害 潰瘍形成血管障害 透析TypeI TypeIII Type IV 運動神経感覚神経 内在筋萎縮知覚障害 胼胝乾燥亀裂A-V shunt 開大 Charcot足hammer/claw toe関節可動制限 自律神経 足底接触圧上昇石灰化 血流障害 感染感染 TypeII 図19 糖尿病性足潰瘍に至るプロセスType I Type II Type III Type IV 図20 神戸分類の Type の典型例 表68 糖尿病性足病変における末梢神経障害と末梢血管障害における臨床的特徴 末梢神経障害末梢血管障害 触診なま温かい冷たい視診(足背)毛がある毛がない視診(表面)胼胝,亀裂平滑,てかっている視診(変形)骨・関節の変形変形が少ない創傷部位足底足趾,踵創傷の性状湿性乾燥(壊死はミイラ化)感染急性転化しやすい(壊死性筋膜炎など)併発で慢性化しやすい症状無痛疼痛(虚血性)主たる治療感染でデブリードマン末梢血行再建術禁忌(注意)末梢血行再建術血行再建前のデブリードマン