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p.93 抽出テキスト

ち,MRの改善により症候が軽快することが期待されるにもかかわらず,外科手術が困難かつMitraClip ®に適した僧帽弁の形態である患者. c. 選択基準i. 全般的選択基準

1LVEF≧20%で症候性重症一次性・二次性MR(安静

時ないし負荷時にMR≧3+)を有し,MitraClip ®により症候が軽快することが期待される患者. 2手術リスクが高い症例であること.手術リスクは,心

不全を専門とする医師や心臓血管外科専門医を含む循環器内科医と心臓血管外科医で構成されるハートチームで評価すること. 3大腿静脈アプローチおよび経心房中隔穿刺法が適用

可能な患者*. *「最新のガイドラインに準じた至適薬物療法が十分に行われていない二次性MR」「心不全急性増悪」「強心薬に依存している状態,ただし一時的な使用であれば依存とはみなされない」「補助循環を使用している症例」を除く.

ii. 解剖学的選択基準(MitraClip ®システムに関する基準)

1主たる逆流ジェットがA2/P2弁尖に存在する(A1-P1

あるいはA3-P3病変も治療可能であるが,技術的難易度や腱索にからむリスクが上がる). 2弁尖の解剖学的特徴を有する(図19) 729). 3弁尖のテザリングが存在する場合(二次性MR).

・接合部長(coaptation length)≧2 mm・接合部の深さ(coaptation depth)<11 mm 4弁尖のflailが存在する場合(一次性MR).

・Flailギャップ(flail gap)<10 mm・Flail幅(flail width)<15 mm d. 本治療法が不適な患者

1MitraClip ®システムを大腿静脈に挿入困難,あるい

は同側に深部静脈血栓症が存在する. 2弁尖の解剖学的特徴により,機器の操作・留置が困

難,あるいは十分なMR改善が期待できない.例としては以下を含むが,この限りではない.

図19 MitraClip ® の治療対象となる僧帽弁尖の解剖学的特徴(Feldman T, et al. 2009729) より) Reprinted from J Am Coll Cardiol., 54(8), Feldman T., et al., 686-94., Copyright (2009) by the American College of Cardiology Foundation, with permission from Elsevier. https://www.sciencedirect.com/journal/journal-of-the-american-college-of-cardiology