p.19 抽出テキスト
心電図同期CTは方位分解能に優れた明瞭な画像が得られる.造影剤を用いることにより,冠動脈・胸腹部血管内腔の情報把握に優れている.石灰化病変においては,石灰化の分布の把握,定量的計測が可能である.カテーテル治療におけるアプローチの選択,また経カテーテル大動脈弁留置術における大動脈弁および大動脈基部の構造の評価には不可欠であり,描出不良例が少なく全体像をみることができるため,その有用性が高まっている.一方,造影剤合併症リスク,放射線被曝の問題がある. 右室を含めた心腔容積計測,血流量の測定,心筋組織性状評価が可能である.正確な左室や右室容積の評価に加え,Phase contrast法を用いて弁逆流の定量化,弁膜症などに合併した心機能低下例における心筋の評価にも用いられる.一方,弁構造の評価,石灰化病変の評価には適しておらず,造影剤合併症リスクを有する. 複数の研修,認証の基準が示されている(表13) 49).治 1.4 CT 50) 1.5 MR 2 心エコー医要件療ごとに学会の定める心エコー医の要件を満たすことは最 低条件である.わが国では,SHDの治療を行う施設認証基準として,日本超音波医学会認定超音波専門医,日本麻酔科学会認定経食道エコー認定医,日本心エコー図学会認定,SHD治療認定医の資格(SHD心エコー図認証医)を有する医師がいることがあげられている.実践的技能の獲得・維持・向上のため,一定数の症例経験数,教育講演会の受講,症例検討会などを通じた治療困難事例の共有など継続的教育が必要である. 通常の2D断層像,カラードプラ像,ドプラ波形表示に加え,とくに僧帽弁へのカテーテル治療の際には3D画像を撮ることができる超音波機器が必須である.負荷心エコーでは,各負荷ステージ間の比較を同様の断面で繰り返し行うために,ベースライン像を参照しながら負荷中検査ができるよう負荷心エコー用の心エコー解析モードのオプションの使用が推奨される. 3 心エコー装置要件 表12 経食道心エコー法の絶対禁忌と相対禁忌 絶対禁忌相対禁忌食道腫瘍胸部・頚部の放射線治療歴傍食道型食道裂孔ヘルニア消化管術後活動性消化管出血最近の上部消化管出血食道狭窄バレット食道食道憩室食道静脈瘤食道穿孔,裂傷嚥下障害の既往内臓穿孔頚椎可動性制限(重度頚椎炎など関節炎) 症状を有する食道裂孔ヘルニア凝固障害,血小板減少活動性食道炎活動性消化性潰瘍 (Akaishi M, et al. 201648),Hahn RT, et al. 201349)より作表)