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p.96 抽出テキスト

図21 単心室におけるdisk summation 法とFAC の右室トレース法

拡張末期収縮末期

三尖弁閉鎖

左心低形成

左側相同disk summation法(modified

Simpson法)

Fractional Area Change

速波形からdP/dtを測定する(心室の形状にかかわらず1 m/秒から3 m/秒までの加速時間=T(ミリ秒)から32000/ T(mmHg/秒)で計算する).ただし,逆流量が多い場合にはdP/dtは過小評価となるので注意する.また,心臓と循環系のカップリングを総合的に評価するTei-index (myocardial performance index)も併せて計測する.TeiindexやdP/dtは体心室の形態の影響を受けない心機能の指標として有用である.組織ドプラ法による房室弁輪収縮期最大移動速度(s’)については報告が少ないが,主心室における自由壁のs’は駆出率と良好に相関するとの報告がある610).ただし,心室筋における心筋線維の走行方向などの解剖学的影響を受けることから,正常心よりも低値となる611).そして,右室型単心室では左室型単心室よりもさらに低値となりやすい. 5.3.2 拡張機能評価

単心室における心エコー法での拡張機能評価についてはまだ確立されていない.先天性心疾患においても2心室循環における左室拡張能の指標としてはE,E/A,DcT,e’, E/e’などが使用できることが証明されているが612, 613),逆に単心室においてはその限界が知られている614).一般的に,単心室では等容性弛緩期が延長し,E波が低く,E/Aの低下とDcTの延長,また組織ドプラに関してはe’の低下を認める611, 615).心室の心筋線維の走行様式が正常とは異なることから,長軸方向の弁輪部移動速度に重点を置いた拡張機能の評価には限界があると考えられ,また,単心室における房室弁のサイズは正常心よりも大きいことから,流入血流速度は低値となりやすいことも結果を解釈するうえで考慮が必要となる.以上から,房室弁の流入血流速度や長