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p.26 抽出テキスト

管イベントの予測因子となる131).また推定肺動脈収縮期圧60 mmHg以上の運動誘発性肺高血圧は心血管イベントの予測因子となる3).収縮予備能としてLVEF,左室長軸方向収縮期ストレイン(GLS),三尖弁輪収縮期移動距離(TAPSE)を評価する.運動負荷時にLVEFの上昇が5%以下・GLSの上昇が2%以下,また運動負荷時のTAPSE 18 mm未満は心血管イベントの予測因子となる132-134). ii. 二次性MR

血行動態(前負荷・後負荷)により重症度が大きく変化する.運動誘発性MRは予後,急性肺水腫,運動耐容能低下などと関連することが知られている134-136).運動負荷時に有効逆流弁口面積0.20 cm 2以上,もしくは安静時から0.13 cm 2以上の増加は予後不良予測因子である135-138).また推定肺動脈収縮期圧60 mmHg以上の運動誘発性肺高血圧は心血管イベントの予測因子となる139). c. AS

ASでは運動と低用量ドブタミン2つの負荷法が用いられ,運動負荷では主に症状の確認や心血管イベント予測のために,ドブタミン負荷は主にLVEFの低下した古典的低流量低圧較差ASの重症度診断および術後予後予測に用いる.運動負荷心エコー法では平均圧較差上昇(≧18 mmHg)や運動誘発性肺高血圧,運動負荷時のtransvalvular flow rate(SV/駆出時間)の増加不良が心血管イベントの予測因子として報告されている126, 140-142).また心エコー所見だけではなく,負荷中の症状の確認・血圧および心電図変化も予後予測因子であり注目する必要がある143, 144).古典的低流量低圧較差重症ASにおける低用量ドブタミン負荷心エコー法では,ドブタミン20μg/mL/kgの最大負荷時に狭窄弁口における最大血流速度4 m/秒,平均圧較差40 mmHgを超えるものを真性重症ASとし,超えないものを偽性(重症)ASとする145).またドブタミン負荷により一回拍出量(SV)が20%以上増加するか否かによって左室収縮予備能を評価し,左室収縮予備能が乏しい症例では外科的大動

脈弁置換術後における予後不良との関連が報告されている146, 147). d. 大動脈弁閉鎖不全症/大動脈弁逆流症(AR)

症状確認のほか,運動時左室収縮末期容積係数や,左室および右室収縮予備能の評価は予後予測に有用である148, 149).また左室収縮予備能は大動脈弁置換術後の左室機能の予測因子として有用である150). e. 肺高血圧症

安静時と運動負荷時の三尖弁圧較差を評価する.運動負荷の方法により異なるが, 運動負荷時の推定肺動脈収縮期圧 40~50 mmHg 以上が運動誘発性肺高血圧の目安 である151).しかし肺動脈圧は心拍出量に依存するため,最近では心拍出量で補正した肺動脈圧が予後予測に有用とされている152, 153).

4.1 冠血流速波形の計測項目

4.1.1 冠血流速の増加

狭窄部では,血流速度が速度レンジを上回り,カラードプラシグナルの折り返し(color aliasing)が生じる.ただし,冠血流速の増加は肥大心等でも生じるため,狭窄部での限局した血流速増加の確認が必要である.カラードプラシグナルでの局所の血流速増加から,冠動脈狭窄を直接検出できる(図8A).冠動脈ステント挿入後等のインターベンション施行例や,冠動脈病変が疑われる場合,同部の

4 経胸壁冠動脈ドプラ法

図8経胸壁冠動脈ドプラ法による安静時冠血流速波形からの冠動脈病変の診断A:狭窄部での血流速増加,B:高度狭窄より遠位部での拡張期/収縮期血流速比の低下,C:逆行性血流

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