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p.25 抽出テキスト

表11 弁膜症に対する負荷心エコー図検査の推奨とエビデンスレベル

推奨クラスエビデンス

レベル

MR慢性一次性MR重症だが無症状の症例,または症状を有するもMR が重症とは診断されない中等症症例において,運動負荷時の症状の有無,収縮期肺動脈圧の変化,および左室機能の変化を評価する目的で運動負荷心エコー図検査を考慮する. IIa C

二次性MR重症だが無症状の症例,または症状を有するもMR が重症とは診断されない中等症症例において,症状,労作誘発性MR の重症度,および収縮期肺動脈圧の上昇を評価し,病態把握および僧帽弁手術の適応を検討する目的での運動負荷心エコー図検査を考慮する. IIa C MS安静時のドプラ心エコー所見と臨床症状との間に乖離がある場合,僧帽弁mPG および肺動脈圧の反応を評価する目的で運動負荷心エコー図検査を考慮する. IIa C

AS無症候性重症AS無症状であることの確認,運動時の血行動態反応の評価,またはその後の心事故のリスク層別化を目的として運動負荷心エコー図検査を考慮する. IIa B

LVEF <50%の低流量低圧較差AS 1)真の重症AS と偽性重症AS との鑑別,および2)収縮予備能の確認を目的として低容量ドブタミン負荷心エコー図検査を考慮する. IIa B AR重症度と症状が乖離する場合の血行動態・左室収縮予備能の評価を目的として運動負荷心エコー図検査を考慮してもよい. IIb C mPG:平均圧較差(日本循環器学会/日本胸部外科学会/日本血管外科学会/日本心臓血管外科学会.2020 122)より)

表10 負荷心エコー法の推奨とエビデンスレベル

推奨クラスエビデンス

レベルMinds

推奨グレードMinds

エビデンス

分類

1 冠動脈疾患の診断

a) 安定胸痛の評価冠動脈疾患の可能性が低く,心電図による虚血評価が可能であり,運動ができる場合には負荷心エコー法は推奨されない. III No benefit C D IVa

冠動脈疾患の可能性が中等度以上の場合に負荷心エコー法を行う. I B B IVa

b) 急性胸痛の評価 *冠動脈疾患の可能性が中等度であり,心電図で経時的ST 変化がなく,かつ心筋逸脱酵素は陰性の場合に負荷心エコー法を行う. I A B II

冠動脈疾患の可能性が高く,心電図でST 上昇ありの場合は負荷心エコー法を行うべきではない. III Harm C D IVb

2 予後予測(リスク評価)

不安定狭心症・非ST 上昇型心筋梗塞後患者で虚血症状なし,心不全症状なし,早期の心臓カテーテル法の予定なしの場合* には負荷心エコー法を行う. I B B III ACS,PCI 後,症状なし,退院前評価を行う場合には負荷心エコー法は推奨されない. III No benefit C D IVb

PCI 後,症状ありの場合には負荷心エコー法を行う. I B B III PCI 後,症状なし,インターベンションから2 年未満の場合には負荷心エコー法は推奨されない. III No benefit C C2 IVb

3 心筋バイアビリティ評価

冠動脈造影で狭窄が確認されており,血行再建に適している場合には負荷心エコー法を行う. I A A III *:慢性冠動脈疾患ではないPCI:経皮的冠動脈インターベンション(日本循環器学会.2018 121)より)