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を高めるが,負荷量としては不十分なことが多く虚血の誘発には不向きである.僧帽弁逆流量の変化を評価する際に用いられる場合が多い.汎用される臥位エルゴメータによる運動負荷のプロトコールについて示す(図6) 105). 1エコーベッドの面に傾斜をかけることが可能であれば 被検者を軽度左側臥位にし,上半身を半坐位まで上昇させる. 2安静時の心電図,血圧および心エコー図を記録する. 3自転車のペダルに足をかけて運動負荷を開始する.ペ ダルの回転数は50~60 回転/分を目安にする. 43 分間ごとに25 W 増加する負荷法が用いられること が多い(図6A) 105). 5下肢筋力が著しく低下した高齢者では10 W のウォー ムアップを3分間施行後,3分間ごとで10 W 漸増する方法を用いることがある(図6B) 105). 6負荷中はモニター心電図によりST-T 変化や不整脈の 監視を行い,1 分ごとに心電図,血圧を測定する. 7症候限界まで施行するが,目標心拍数を達成した場合, あるいは中止基準に達した場合はその時点で運動を終了する. 8臥位エルゴメータ運動負荷心エコー法では,運動負荷 中の心エコー画像の評価が可能である. 9臥位エルゴメータ運動負荷を実施する場合,左側臥位 で画像を収集する.負荷中は負荷前と同じ断面の画像を描出するように心がける必要がある.呼気を長く,吸気時間を短く呼吸するように指導して,呼気状態での描出を長くするように努める.また,運動負荷中の拡張機能を評価するdiastolic stress echocardiographyは,心疾患患者の息切れ等の自覚症状が心疾患以外の原因によるものか,拡張不全に起因するものかを鑑別する上で有用である106, 107).安静時と負荷時で僧帽弁通過血流速波形(E波,A波),拡張早期僧帽弁輪最大移動速度(e’),三尖弁逆流最大血流速度(TRV)を記録する.E波とA波の癒合を避け,より正確に計測する目 0 0 Echo BP・HR Echo BP・HR Echo BP・HR Echo BP・HR Echo BP・HR Echo BP・HR Echo BP・HR Echo BP・HR 安静25W 50W ピーク(症状または目標心拍数の85%) A B 75W 100W 125W 150W 3 6 9 12 15 18分 3 6 9 12 15 18分負荷終了後5分 多段階法25 W/3分 Echo BP・HR Echo BP・HR Echo BP・HR Echo BP・HR 安静10Wウォーム アップ 3分 ピーク(症状または目標心拍数の85%) 負荷終了後5分 Ramp法10 W/3分 BP・HR BP・HR BP・HR BP・HR 図6 運動負荷心エコー法のプロトコール(エルゴメータ) A:多段階法: 3 分間ごとに25 W 増加する運動負荷プロトコールB:Ramp 法:下肢筋力が著しく低下した高齢者では10 W のウォームアップを3 分間施行後, 3 分間で10 W 漸増するプロトコールを用いることがある. Echo:心エコー法実施,BP・HR:血圧・心拍数測定(Suzuki K, et al. 2018 105)より改変)