p.19 抽出テキスト
表6 経食道心エコー法(TEE)の推奨とエビデンスレベル 推奨クラスエビデンス レベル TEE を行うべき病態心房細動に対するアブレーション治療時に左心耳内血栓の存在が心臓造影CT で否定できない場合にTEE を行う. I B 奇異性塞栓が疑われる場合に,TEE カラードプラ法で心房間シャントの検出を行う(TTEにおけるカラードプラ法で心房間シャントが検出できた場合はこの限りではない). I B奇異性塞栓が疑われ,TEE カラードプラ法で心房間シャントが陰性の場合,バルサルバ法を併用したバブルテストを行う(TTE におけるバルサルバ負荷・咳嗽負荷を併用したバブルテストで右左シャントを検出できた場合はこの限りではない). I B循環動態の不安定な48 時間以上持続する発作性心房細動で,3 週間の抗凝固療法を先行せずに除細動を施行する場合にTEE を考慮する. IIa B TTE で観察が不十分か,観察が困難な場合左心耳以外を起源とする心原性塞栓が疑われる場合,塞栓源の検索のため,TEE を行う. I B 心房(含,左心耳)・心房中隔・胸部大動脈の病変が疑われる場合にTEE を行う. I B 感染性心内膜炎が疑われる場合にTEE を行う. I B 先天性心疾患が疑われ,診断が確定できない場合にTEE を行う. I B弁膜症に対して外科手術(特に弁形成術)やカテーテル治療が予定されている症例に3D TEE による評価を行う. I B 心大血管手術の術中モニタリング,弁膜症手術の術中診断に3D TEE による評価を行う. I B 弁膜症が疑われる場合にTEE を考慮する. IIa B 心内異常構造物が疑われる場合にTEE を考慮する. IIa B 急性大動脈疾患(含,大動脈解離)が疑われる場合にTEE を考慮する. IIa C 開胸手術,胸部外傷,その他の理由でTTE が困難な場合にTEE を考慮する. IIa C治療や時間経過に伴う所見の変化が予想されない場合にはTEE による再検査は推奨されない. III No benefit C TTE で確定診断や治療方針決定が行われた場合はTEE の施行は推奨されない. III No benefit C TEE のリスクが検査によるメリットを上回る場合はTEE を行うべきではない. III Harm C TEE の施行に患者の同意や協力を得られない場合はTEE を行うべきではない. III Harm C 心大血管疾患の手術やカテーテル治療の術前・術中の評価人工弁置換術,弁形成術,弁膜症カテーテル治療の術中・術後における再手術の適応判断,人工弁不全の診断にTEE を行う. I B カテーテル心臓手術(心房中隔欠損孔閉鎖術,左心耳閉鎖術,大動脈弁置換術,僧帽弁クリップ術など)における術中ガイダンスに3D TEE を含めた評価を行う. I B TTE:経胸壁心エコー法