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の描出不良がなければ,左室容積とLVEFを計測する目的で推奨される3).3D心エコー法で求めた左室容積は二次元(2D)断層法より大きく,正常上限値は,左室拡張末期容積係数で男性 79 mL/m 2,女性 71 mL/m 2,左室収縮末期容積係数で男性 32 mL/m 2,女性 28 mL/m 2である3). 1.2.2 左室心筋重量 3D心エコー画像データから,左室心筋を含めた左室容積および左室内腔容積を計測し,前者から後者を減ずることで左室心筋容積が算出され,心筋密度を乗じて心筋重量が計測される.心臓MRIと比べ,3D心エコー法では,心筋重量を軽度に過小評価するも良好に相関する23-28).心筋重量計測が必要で,断層図で左室形状や局所的な壁肥厚の影響が懸念される場合,3D心エコー法による計測を考慮する3).本法による日本人の左室心筋重量係数(LVMI)の平均値は,男性64±12 g/m 2,女性56±11 g /m 2である29). 1.2.3 左室局所壁運動 3D心エコー画像データから3D解析ソフトを用いて,1心尖部3断面(四腔,二腔,長軸),あるいは 2心基部から心尖部までの複数短軸断面,を描出して局所壁運動を評価できる(図2).冠動脈疾患等で局所壁運動を経時的に比較する場合には,3D画像データから正確に同一断面を描出できる3D心エコー法が優れる.特に負荷心エコー法においては3D心エコー法を考慮する.冠動脈病変や心筋虚 血を良好な精度で診断できる30-39). 1.2.4 左房 3D心エコー画像データから左房全体の内膜トレースを行うことで,左房形態の影響を受けずに左房容積計測が可能である(図1).3D心エコー法での左房容積は心臓CTや心臓MRIで求めた左房容積と良好に相 関するため40-43),左房拡大の評価は3D心エコー法の適応となりうる.本法による日本人の左房容積係数(LAVI)の平均値は,男性23±6 mL/m 2,女性24±6 mL/m 2 であるが29),3Dによる正常上限値は確立されていない. 1.2.5 右室 3D心エコー画像データから右室容積計測ソフトを用いて,右室容積と右室駆出率が計測できる(図3).3D心エコー法による右室容積計測値は心臓MRIによって求めた値を軽度過小評価するが,両者は良好に相関し,求めた右室駆出率はよく一致する44-50).右室容積計測において,右室内膜描出が不良でなければ3D心エコー法が適応となる3, 29).体表面積で補正した3D心エコー法での右室容積の正常上限値は,右室拡張末期容積係数で男性87 mL/m 2,女性74 mL/m 2,右室収縮末期容積係数で男性44 mL/m 2,女性36 mL/m 2である3). 図2 3D 心 エコー法による心基部から心尖部までの複数短軸断面の表示