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p.12 抽出テキスト

第1章 循環器診療で用いられる

超音波検査法の進歩

1.1 画像収集と表示

3D心エコー法は,立体画像データ収集が可能なマトリックスプローブを搭載した心エコー装置を用いて,1心拍あるいは3~4心拍分の画像を収集することで行われる.基本的なアプローチ法としては,心尖部アプローチで,1左室・左房全体の3D画像収集,2右室にフォーカス(RV-focused view)した右室全体の3D画像収集,が推奨される.僧帽弁や大動脈弁等の特定部位にフォーカスする画像収集には,心尖部アプローチならびに傍胸骨アプローチで,できれば3~4心拍分の画像収集することにより,より高画質の画像構築が期待される.ただしそのためには,画像収集中に呼吸や体動の影響を受けないようにしなければならない.

1 経胸壁3D心エコードプラ法収集された3D心エコー画像データから画像を表示する

方法としては,1同一心拍での任意の多断面あるいは特定の断面を表示する方法,21心拍あるいは数心拍から立体画像を表示する方法,がある.1は心腔内容積の計測,左室壁運動評価,弁口や弁輪面積計測の際に用いられる.2は弁病変の評価の際に用いられる.

1.2 評価

1.2.1 左室容積と左室収縮機能

3D心エコー法による左室容積計測は左室形態の影響を受けないため3-5),容積計測法として理想的である.3D画像データから容積計測ソフトを用いて,セミオートやフルオートで左室全体の内膜トレースを行えば,左室容積と左室駆出率(LVEF)が計測される(図1).3D心エコー法による容積計測値は心臓MRIによって求めた値を軽度過小評価するが,両者は良好に相関し,求めたLVEFはよく一致する6-22).画質不良がなければ,3Dでの容積計測値の再現性は良好である10, 15, 18, 19, 22).3D心エコー法は,左室内膜

図1 3D 心エコー法による左室容積・LVEF・左房容積の計測