p.105 抽出テキスト
1 適応 心エコー法を行う環境は一般に閉鎖空間であり,密接した状態で検査を行うため,COVID-19 の感染リスクが高い状態にある65).このため,COVID-19の感染者またはその疑いのある患者では,検査適応についての検討が必要である.特に,経食道心エコー法はプローブ挿入時に飛沫およびエアロゾルの飛散が起きるため感染リスクが非常に高い検査法であり,その適応を十分に検討すべきである651). COVID-19 の感染者またはその疑いのある患者における検査では,適切な感染予防策を行う必要がある.また, COVID-19流行下では,被検者が感染状態にある可能性が少ない場合においても,適切な標準予防策を行って検査を行うことを推奨する65, 651-653). COVID-19 の感染者またはその疑いのある患者への経胸壁心エコー法では,接触時間を短縮するため,point-of- care ultrasonography(POCUS)を行うことを考慮する654). COVID-19流行下における心エコー法の適応を表74に示す. 第21章 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行下における心エコー法 表74 COVID-19 流行下における心エコー法の推奨とエビ デンスレベル 推奨クラスエビデンス レベル COVID-19 流行下において,TTE 施行時に適切な感染予防策を行う. I C COVID-19 流行下において,TEE 施行時に適切な感染予防策を行う. I C COVID-19 流行下において,TEE 適応の十分な検討を行う. I C COVID-19 流行下において,適応を十分に検討した後TTE を考慮する. IIa C COVID-19 の感染者もしくは感染が疑われる患者のTTE においてPOCUS を考慮する. IIa C TTE:経胸壁心エコー法,TEE:経食道心エコー法.