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p.40 抽出テキスト

プロトコール」158)では標準投与放射能量を2.0~5.0 MBq/ kgとしており,3.7 MBq/kgの場合には体重30~70 kgの患者への投与量は111~259 MBqとなる.

デリバリで供給される製剤では,放射能量が固定されている場合には,減衰表(表29)

159)を利用して体重ごとの適

切な投与量となるように,検定時刻と投与時刻との間隔を調整する.一方で,多数の検定時刻を設定し,さまざまな放射能量を含有する製剤を供給(フレキシブルドーズ)している製薬会社もある.検定時刻が1日あたり15とおり,各検定時での放射能量が5とおりあり,同程度の投与量を設定する場合でも放射能量と検定時刻の組み合わせが多いので,注文する際に注意したい.

18F-FDGの添付文書には,妊婦,産婦,授乳婦などへの投与について以下のように記載されている159).「妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には原則として投与しないこと.授乳中の婦人には,原則として投与しないことが望ましいが,診断上の有益性が被ばくによる不利益を上回ると判断される場合にのみ投与すること.なお,授乳婦に投

表27 心臓PET 検査用薬剤の診断参考レベル(DRL)

検査放射性薬剤DRL(MBq)心筋糖代謝デリバリ18F-FDG院内製剤18F-FDG

18F-FDG(体重あたりの投与量) 240 240 5

心筋血流院内製剤13N-NH3 520 (医療被ばく研究情報ネットワーク:J-RIME. 2020 30) より)

表28 小児の体幹部の検査における18F-FDG の体重別の標準的投与量

体重(kg)投与量(MBq)

3 6 10 20 30 40 50 26.0 30.8 48.8 87.5 123.5 159.5 192.8

(日本核医学会. 2019 60) より作表)表29 18F の放射能減衰

経過時間(分)残存放射能

(%)経過時間

(分)残存放射能

(%)

-110 -100 -90 -80 -70 -60 -50 -40 -30 -20 -10

0 10 200.3 188.0 176.5 165.7 155.6 146.0 137.1 128.7 120.9 113.5 106.5 100.0 93.9 20 30 40 50 60 70 80 90 100 110 120 130 140 88.1 82.7 77.7 72.9 68.5 64.3 60.3 56.7 53.2 49.9 46.9 44.0 41.3

( 18F-FDGの添付文書159) より)

表30 心臓PET 検査用サイクロトロン製剤の実効線量

検査放射性薬剤投与量(MBq)実効線量(mSv)心筋血流心筋血流13N-NH3 15O-H2O 550 2000 2 2 (UNSCEAR. 2000 161) より作表)

表26 18F-FDG の年齢ごとの実効線量係数

年齢実効線量係数(mSv/MBq)成人15歳10歳5歳1歳0.019 0.025 0.036 0.050 0.095

(ICRP. 1998 81) より作表)与した場合,24時間授乳を中止し投与後12時間は乳幼児

との密接な接触を避けるよう指導すること」.

PET/CT検査では放射性医薬品に起因する被ばく線量にCT撮影による被ばく線量が加わる.後者は装置により異なり,吸収補正条件では~2 mSv程度,融合画像条件では~12 mSv程度であるが160),技術の進歩とともにこれらの値は低下傾向にある.メーカーの協力を得て,自施設のPET/CT撮像条件での被ばく線量を知り,さらにその線量でのリスクを調べておくとよい.

3.2.2 院内製剤

18F-FDG院内製剤のDRL(表27) 30)や小児における投与量(表28) 60)もデリバリ製剤と同様である. 18F-FDG以外のサイクロトロン製剤の被ばく線量として, 13N-NH3を用いた心筋血流検査, 15O-H2Oを用いた心筋血流検査での実効線量を表30に示す161).実効線量と確率的影響との関連については「3.2.4被ばくの危険性と患者への説明」を参照されたい.