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に紅斑を確認した.紅斑は徐々に寛解した(図5のA).4年後,同部位の再狭窄に対しPCIを施行した際,翌日にワーキングアングルと一致した部位に再度発赤を確認した(B).総線量(AK)は1.8 Gyと初期紅斑のしきい値を下回っていたが,PCI後は注意深い皮膚観察が必要である.【症例 2】 右冠動脈慢性完全閉塞病変に対してPCIを施行し,総線量(AK)が12 Gyとなった.PCI施行3日後に教育訓練を受けたスタッフは初期紅斑を指摘できたが(図6のC),教育訓練を受けていないスタッフが紅斑を指摘できたのはPCI施行10日後であった(D).PCI施行6ヵ月後には軽度色素沈着を認めるのみであったが(E),PCI施行12ヵ月後に発赤が再燃していた(F).紅斑は繰り返し発症することを考慮し,継続した皮膚観察が必要である. b. 最大皮膚入射線量値 放射線皮膚障害を防ぐにはIVR時の患者のPSDを把握する必要がある.現在,臨床で皮膚入射線量を把握するシステムがいくつか用いられている.図7はセンサー素子にシンチレータを用いたリアルタイム線量計である.線量計本体の読み取り部とセンサー部は光ケーブルでつながっている.センサー部と光ケーブルはX線透過性に優れ,X線画像への影響が少ない.センサーを4チャンネルまで同時 測定可能な線量計もあり,PSD部位と推定される個所に貼付するだけでIVR術中の線量をリアルタイムでモニタリングすることができる37). 一方,胸部RADIREC ®システム38)は,リアルタイムモニタリングは不可能だが,患者皮膚面の線量とその分布を精度高く評価できる(図8).線量測定用のGAFCHROMIC Film ®は線量を黒化度として描出する(図8のB)が,胸部RADIRECは専用の蛍光ガラス線量計を多数挿入したジャケットを装着してIVRを施行し,線量を測定するシステムで(A),IVR後に蛍光ガラス線量計を読み取り,分布図を作成する(C).図8 のB,Cはそれぞれ,GAFCHROMIC Filmと胸部RADIRECを同時に用いて測定した結果の線量分布で,両者で同様の線量分布が確認できる. 近年は線量管理システムが進歩し,撮影装置からの放射線線量構造化レポート(radiation dose structured report: RDSR)を受信して入射皮膚面とPSDを計算し,描出するツールも開発されている(図9).この場合,線量分布図はIVR手技が終了しRDSRが作成された後に表示される.これに対し,IVR術中にリアルタイムに線量分布とPSDを 図5症例1:初期紅斑のしきい値以下で発症2 回目のPCI 施行の翌日 A B PCI 施行6 週間後7 週間後 8 週間後 図6症例2:PCI 施行12ヵ月後に紅斑が再燃 PCI 施行3 日後 C PCI 施行6ヵ月後 E PCI 施行10 日後 D PCI 施行12ヵ月後 F