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となるが,血行動態が不安定なときにはベッドサイドTEEが有用である245, 246).右室,右房,三尖弁の損傷,下大静脈内血栓など,随伴した病態も同時に評価できるメリットがある247, 248).しかし,外傷による食道損傷がある可能性もあり,TEEを使用する際に念頭に置くべきである249). 3.6.5 腹部大動脈瘤のスクリーニング 偶然の発見が多いAAAでは,一般住民を対象としたエコースクリーニングが行われ,瘤関連死を有意に減らせることが報告されている250–252).しかし,精度はCT検査に及ばず,見逃しの懸念もある253).ただし,見逃されるのは小さい瘤で,検出できなくてもリスクは高まらないという意見もある254, 255).瘤破裂による死亡を1人回避するために 必要なスクリーニングの人数(cost-effectiveness)に関しては賛否両論がある256–258).効率を高めるために,年齢や性別,喫煙の有無などで対象を絞る試みもある259, 260).兄弟にAAAがある人や心血管疾患のある患者でスクリーニングを推奨する意見もある261, 262). また,心エコー検査の際に腹部大動脈を評価し,AAAが発見されることがある.心エコー検査をオーダーされる患者は何らかの心血管疾患を有する可能性が高く,一般の対象よりAAAの有病率が高い263).大動脈基部拡大を認めるとAAAが多く発見されたとの報告もある264). 図46 大動脈解離に伴う腸管malperfusion (Orihashi K. 2016 213)より) © 2015 Springer Japan. https://link.springer.com/journal/595 偽腔 腹部大動脈 aortic type malperfusionありmalperfusionなし branch type branch type (malperfusionあり)偽腔にも血流(malperfusionなし) malperfusionによる腸管虚血 腹部大動脈 re-entry腹腔動脈 上腸間膜 動脈偽腔 偽腔偽腔 偽腔 真腔 真腔真腔真腔 真腔 上腸間膜動脈上腸間膜動脈腹部大動脈 腹部大動脈 偽腔 偽腔真腔真腔偽腔真腔 腹水 小腸拡大 Kerckringヒダ