p.35 抽出テキスト
椎体にびらんが見られることが多い.また,単純CT検査でAAAの周辺部にみられる高吸収域は「high-attenuating crescent (HAC) sign」と呼ばれ,破裂あるいは切迫破裂の際に高率に認められる114)(図31).瘤壁あるいは壁在血栓内の急性血腫を示すものと推測され,陽性適中率は53%と高くないが,腹痛を伴うなどで臨床的に切迫破裂が疑われる場合には注目すべき所見である.瘤径から見たAAAの平均拡大速度は2.8 mm/年程度とされており115),経過観察のCT検査において半年で5 mm以上の急速な拡大や形状の急激な変化がみられた場合には,破裂のリスクを示唆する兆候と考えられる132). 図29 大動脈瘤のfrank (open) rupture a:大動脈瘤の左側に血腫が広がっている(▲).b,c:大動脈瘤の左後壁より連続する造影剤の血管外漏出像(extravasation)を認める(↑) a:単純CT b:造影CT 早期相c:造影CT 後期相 図30 大動脈瘤のdraped aorta sign(造影CT)不整な形態をした大動脈瘤が椎体に覆い被さるように存在している.瘤と接する椎体にはびらんを認める(↑). 図28 TEVAR/EVAR 後のtype II エンドリーク上腸間膜動脈からRiolan動脈弓を介して下腸間膜動脈に流入する逆行性血流(type IIエンドリーク) 造影CT 早期相 造影CT 後期相造影CT VR 像