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成などの液体貯留がみられること,短期間で急速に拡大することなどが挙げられる125)(図25). iii. 外傷性大動脈瘤 鈍的外傷によって生じる大動脈瘤であり,弓部と下行大動脈の移行部である大動脈峡部に好発する.大動脈峡部に壁の薄い嚢状大動脈瘤を形成し,しばしば周囲に血腫を伴う(図26).大動脈解離や壁内血腫を伴う場合には急性大動脈解離と同様の所見を呈するが,その範囲は限局的であることが多い. iv. 大動脈消化管瘻 大動脈と消化管が瘻孔を形成した病態である.好発部位は,胸部大動脈では弓部16%,下行78%,胸腹部6%で,大半が下行大動脈であり126–129),腹部では十二指腸で,水平脚に多い.吐下血を伴う大動脈瘤に認め,CT検査では大動脈壁内外のガス像や腸管内への造影剤漏出像を認める130)(図27). v. 大動脈瘤-下大静脈瘻 大動脈瘤-下大静脈瘻は,大動脈瘤や腸骨動脈瘤が下大静脈内に破裂・穿破した病態である.腸骨静脈に穿破することもある.特徴として,造影早期相にて下大静脈が大動脈と同程度の吸収値となること,下大静脈が拡張すること,動脈と静脈の間に瘻孔形成することなどが挙げられる. e. ステントグラフト内挿術前後の評価 TEVAR/EVARの適応と留置計画には,CT検査が最も有用である.ステントグラフトの種類によって,適応基準(instruction for use, IFU)は異なるが,術前に評価すべき項目は,1瘤の存在部位と中枢側および末梢側の大動脈径と性状(屈曲・蛇行,石灰化,壁在血栓の有無と程度), 2瘤と主要分枝の位置関係と距離(TAAでは弓部分枝との距離,AAAでは低位腎動脈との距離),3アクセスルートである腸骨動脈~総大腿動脈の血管径と性状(屈曲・蛇行,石灰化,壁在血栓の有無と程度)である. 一方,TEVAR/EVAR後では瘤径変化,エンドリーク,開存性,ずれや破損を評価する.エンドリークはtype IIエンドリーク(大動脈分枝からの逆流)を鑑別するため,造影CT後期相を含めて評価することが推奨される(図28).エンドリークの種類を鑑別することはその後の治療方針を決定するため重要であるが,困難であることも少なくない. f. 破裂・切迫破裂のCT像 大動脈瘤の破裂が疑われる場合,患者の状態から多少の時間的余裕があるときはCT検査が有用である.瘤の存在,破裂を確定診断できるだけでなく,血腫の広がりや周囲臓器との関係などを明らかにできる.破裂や切迫破裂は,動脈壁が完全に断裂したfrank(open)rupture,動脈壁が完全に破綻したものの血腫や周囲臓器で被包化されている 図22 大動脈基部拡大(大動脈弁輪拡張症,心電図同期造影CT MPR 像) 図23 弓部大動脈瘤(造影CT MPR 像) d. 特殊な大動脈瘤i. 炎症性大動脈瘤 炎症性大動脈瘤は大動脈の瘤状拡張に加え,瘤壁の著明な肥厚や,しばしばリンパ濾胞を伴う外膜の著明な炎症細胞浸潤をきたし,瘤周囲の線維性肥厚や周囲組織との線維性癒着が特徴である.腹部大動脈に多く,AAAの3~ 10%に生じる123).単純CT検査では瘤周囲の前方から前側方に厚い軟部陰影を認め,造影CT後期相で同部が濃染する124)(図24).瘤の形態は紡錘状であることが多く,約1/3の症例に水腎症や腸管との癒着,瘻形成などの合併症が生じる. ii. 感染性大動脈瘤 感染が原因で生じる大動脈瘤であり,起炎菌としてグラム陽性球菌(主にブドウ球菌)やグラム陰性桿菌(主にサルモネラ菌)が多い.CT像の特徴として,限局した嚢状瘤を形成すること,動脈瘤周囲に炎症による浮腫や膿瘍形