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を行う際,単独の指標や所見では正しく評価ができない可能性があるため,複数の所見や指標と組み合わせて行う3, 32-34).とくにカラードプラ法は中心となる手法であり,逆流ジェットの発生部位と方向,重症度の評価に使用される.しかし,臨床でもっとも使用されている逆流ジェット面積による重症度評価にはさまざまな問題があり,注意が必要である.このため,機能的逆流弁口面積を推定可能な逆流ジェットの縮流部(vena contracta)幅の計測による半定量的評価や,有効逆流弁口面積(EROA),逆流量(regurgitant volume, mL/beat),および逆流率(regurgitant fraction, %)による定量的評価が推奨される33, 34).これらの定量的指標には,近位部等流速表面(PISA)法(図1), およびドプラ法と断層法によって求められるvolumetric法がある(図2).ただし,おのおのの方法には仮定や誤差を生む要因が複数あるため,計測値について慎重な解釈が必要である33, 34). 逆流性弁膜症では,左室サイズと左室駆出率(LVEF)が治療方針決定に重要である3, 32).左室径の計測は,僧帽弁弁尖レベルで計測することが推奨されている35).また, LVEFは左室心尖二腔像と四腔像の2断面から修正シンプソン法により計測する. 図1 PISA 法によるEROA の計測方法EROA = 2πr2 × Valiasing / Vmax PISA半径(r) 折返し血流速度(Valiasing) MR最大流速 (Vmax) 折り返し血流速度 (Valiasing) r MR最大流速 (Vmax) 図2 volumetric 法によるMR 逆流量の計測方法パルスドプラ法と断層法により,左室への流入血流量(SVMV, cm3)と左室から大動脈への拍出量(SVLVOT, cm3)から逆流を定量化する. SV:1回拍出量,VTI:velocity-time integral左室流入血流のパルスドプラは,サンプルボリュームを僧帽弁輪に置いて記録する. SVMV =僧帽弁輪面積(CSAMV)× 僧帽弁輪レベル流入血流速度時間積分値(VTIMV) = π × (d1/2) × (d2/2) × VTIMV = 0.785 × d1 × d2 × VTIMV SVLVOT =左室流出路断面積(CSALVOT)×大動脈弁輪レベル駆出血流速度時間積分値(VTILVOT) =π(dLVOT/2)2 × VTILVOT = 0.785 × dLVOT 2 × VTILVOT 僧帽弁逆流量= SVMV ‒ SVLVOT僧帽弁逆流率= 僧帽弁逆流量 / SVMV VTILVOT dLVOT d1 d2 VTIMV 5 5 5 5 -2 -1 -1.5 -1.0 -0.5 [m/s] 52 HR Soft 66.67mm/s0 -2 -1 -0.5 0.5 1.0 [m/s] 52 HR /s 0 10 15 v v 10 10 5 v 10 15 10 15 v v